デザイナーの佐野研二郎氏が手がけたデザインに、次々と盗作が見つかっている問題で、今度は過去に制作したTシャツに疑惑が浮上し、波紋が広がっている。
指摘されているのは、ローリング・ストーンズと有名クリエイターやアーティストがコラボレーションして制作した「THE ROLLING STONES ROCK T PROJECT」のTシャツ。佐野氏は数種類のデザインを手がけた。
このTシャツのひとつについて、一部メディアは15日付の記事で、「フランスのギタリスト、ビレリ・ラグレーンに似た写真が使われているのだ」と指摘している。具体的には、ラグレーンが34年前に発表したアルバム裏ジャケットの写真と、Tシャツの襟裏にプリントされている絵柄が「似ている」のだという。メディアは記事で、佐野氏による盗作の可能性を匂わせている。
たしかに、アルバムジャケットの写真を反転させると、襟裏の絵柄とほぼ一致する。だが、これは「THE ROLLING STONES ROCK T PROJECT」で他のアーティストが手がけたTシャツの襟裏にもプリントされており、佐野氏が盗作したとは断定できない。また、Tシャツを販売するサイトを見ると、Tシャツは「ストーンズのメンバー達が全てデザインをチェックしPrimal Engineが製作したもの」と明記されている。
つまり、襟裏の絵柄は佐野氏が手がけたデザインというよりも、Primal Engineがデザインしたものと見るべきではないだろうか。そうなれば佐野氏とは無関係ということになる。Primal Engineのデザインも手がけているのなら、話は変わってくるが…。
とにもかくにも、佐野作品に対する“盗作探し”はまだまだ続きそうである。
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"佐野研二郎氏のTシャツに新たな疑惑? 他のデザイナーの作品にも同様のプリント | ゴゴ通信" http://t.co/6hyqqpebC8
佐野研二郎氏のTシャツに新たな疑惑? 他のデザイナーの作品にも同様のプリントhttp://t.co/ILEQnprX6eこれはPrimal Engineがタグの代わりにつけたプリントのデザインの可能性がある。何でも佐野デザイン疑惑に結びつける前に、事実関係を確認すべきかもしれない