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徹底分析 なんで『NOTTV』は終わる羽目になったのか?



本日『NOTTV(ノッティーヴィー)』がサービス終了すると発表された。サービスは2016年6月末まで継続されるが、新規契約は打ち切られるという。2012年に開局したスマートフォン向け『NOTTV』。異例の早さでの終了となる。
何故こんなに早く終わったのか?

何故こんなに早く終わる羽目になったのか。様々な原因が考えられるが、最もな原因は対応機種でないと見られないことである。『NOTTV』対応機種でないと見ることができない。つまり電波に対応している機種をあらかじめ用意する必要があり、更に400円ないし635円のプランに加入する必要がある。これのためにわざわざスマートフォンを購入する人は果たしているだろうか? 機種変をしたら『NOTTV』がたまたま付いてきたという人がほとんどではないだろうか。

パケットを使わないといメリットはあるものの、逆を言えば専用のチューナーを用意しなくてはいけないというデメリットも生まれてしまった。2012年開局後に日本国内でもhuluやNetflix更には大手アマゾンなども動画見放題サービスを提供し存在価値を失っていた。

オリジナルコンテンツで打ち勝とうとするも『NOTTV』の番組表を見るとAKB48、EXILE、韓流ばかりである。興味無い人が毎月400円や635円を払う人は居るだろうか?

また初期の時点でもずっこけけており、対応機種で『NOTTV』を閲覧するとバッテリーの減りの方が早く次第にバッテリーが無くなるという現象も起きていた。また開局当初は電波も入り辛く、良い印象は持たれていなかっただろう。

サービス終了の最大の理由

そしてサービス終了となった最大の理由、それはiPhoneの普及である。『NOTTV』はアプリをインストールするだけではみることが出来ず、機種そのものが電波に対応している必要がある。この仕様のためiPhoneでは閲覧出来ない。日本でかなりのシェアを占めているiPhoneでは『NOTTV』は閲覧できない(※StationTVというドングル式テレビチューナーを使えば見ることが可能だが、ここでは除外しておく)。

基本docomoのAndroidユーザーが閲覧出来るこのサービス。開局したは良いが、その仕様のため客層を自ら狭めてしまったようだ。現在の会員は約150万人で月に6億~7億円の収入となる。しかし電波使用料や番組制作費で赤字となってしまったのだろう。

700Mhz帯の行方は?

他社のパケットを使うサービスに客を取られ、異例の早さでサービス終了という運びになった。ドコモは700Mhz帯が欲しいがために『NOTTV』を開局したが、サービス終了によりこれを返上するのかは未定。何かしら別のサービスに割り当てるかもしれない。

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