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ドワンゴの川上量生が宮崎駿の前でプレゼン 「障害者を侮辱している」と激怒される



【簡単に説明すると】
・ドワンゴの会長、カワンゴが宮崎駿の前でプレゼン
・宮崎駿から激怒される
・プレゼン内容はあくまで人工知能の実験で障害者は侮辱していない?



11月13日、NHKスペシャルで放送された『終わらない人 宮﨑駿』にて、KADOKAWA・DWANGO代表取締役会長である川上量生氏が宮崎駿氏から激怒される場面があり、話題となっている。

なぜ、アニメ界の巨匠、宮崎氏が川上氏に激怒したのか? 川上氏は人工知能の実験として、自ら移動する手段を持つプログラムを宮崎氏にプレゼンした。

すると宮崎氏は「身体障害の友人がいるんですよ。ハイタッチするだけでも大変なんです。彼の筋肉がこわばっている手と僕の手でハイタッチするの。その彼のことを思い出してね僕はこれを面白いと思って見ることができないですよ。これを作る人たちは痛みとか何も考えないでやっているでしょう。極めて不愉快ですよね。そんなに気持ち悪い物をやりたいなら勝手にやっていればいいだけで僕はこれを自分達の仕事とつなげたいとは全然思いません。極めてなにか生命に対する侮辱を感じます」と川上氏に対して怒りを露わにした。

川上氏はまさか怒られるとは思っていなかったようで、一瞬言葉が出ず、上を見上げ考えたあと「これってほとんど実験なので世の中に見せてどうこうとそういうものじゃないんです」と弁明した。

宮崎氏の隣に座っていた鈴木プロデューサーが「どこにたどり着きたいんですか?」と川上氏に詰め寄り、スタッフが「人間が描くのと同じように絵を描く機械」と答える場面もあった。

川上氏らがプレゼンしたのはあくまで人工知能の実験であり、身体障害者に関するものではない。動きが気持ち悪く見えたことから、それに対して宮崎氏が過剰反応してしまったのかもしれない。ただ宮崎氏に指摘された川上氏が、ひと言でも謝罪すべきなところを弁明だけで済ませたのはまずかったのかもしれない。

川上氏は宮崎氏に弟子入りしており、普段は仲が良い。NHKは長期間の密着の中で、こうした場面もあるということを伝えたかったのだろう。