【簡単に説明すると】
・地下水を癌に効果あるとして販売
・奇跡の水として偽り拘束される
・ゲルマニウム成分は入っていなかった
普通の地下水に「特別な効果があると偽り、利益を得ていた一味が6月8日に警察に摘発された。
事件はソウル江南にて起こり、昨年9月から今年の2月28日まで、普通の地下水に少量の天然酢を混ぜて作った飲みものを「ガンと老人性疾患に効果がある奇跡の水」と偽り、過大広告を出し1310人から5億3000万ウォン(約5300万円)を売り上げていたという。
6月8日に逮捕されたのは代表取締役の52歳の女性ほか10人で摘発後に書類送検したと発表。
警察によると、江南区テヘラン路にオフィスを構えており、「世界4大聖水よりゲルマニウムが豊富に含まれている神秘の奇跡の水」と紹介。マルチまがいのやり方で老人や主婦などの顧客を集めていた。
しかし、この水は京畿道(キョンギド)加平郡の取水場から引き上げた地下水に市販で入手できる使い捨て天然酢を少量入れて作った物だった。
原料の賞味期限が過ぎていたりと、製造過程もかなり不衛生だったことも判明している。
販売されていたのは2リットルの水が45本入って19万8000ウォンという値段(1万9800円)。市場で出回るミネラルウォーターの10倍以上の値段となる。
警察が国立科学捜査研究院に成分分析を依頼したところ、人体に有害な物は検出されなかったという。ただ宣伝に謳っていたゲルマニウム成分は含まれていなかったことも判明。
警察関係者は「幸いなことに人体に有害な成分が検出されなく、飲用後の副作用を訴える被害者もいなかった。一般的なミネラルウォーターと違うところがない」と言いながらも「成分が不明な製品に惑わされないように注意が必要」と訴えかけた。