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『ドラゴンクエストXI』は見えない壁だらけだがそれでいい 王道こそドラクエでありオープンワールドは不要!



【簡単に説明すると】
・『ドラゴンクエストXI』のレビュー
・自由でなくてもいい
・ドラゴンクエストは王道を貫くべき



7月29日に発売された『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて(以下、ドラゴンクエストXI)』。国民的ゲームなだけあり、やはり量販店には列が出来ていたようだが、過去の作品のような騒ぎにはならなかったようだ。
過去作品9作目が出たのは2009年でそれから8年も経っている今作(10作目はオンラインのため含まず)。8年も経てば状況も変わりダウンロード販売も普及しているため、わざわざお店に並んで買うという人は以前ほどいなくなったのだろう。

そんな『ドラゴンクエストXI』を早速遊んでみて正直な感想をネタバレしないように書いて行きたいと思う。

プレイしたのはPlayStation4版中心で、時折ニンテンドー3DS版もプレイ。映像は過去作品中最も綺麗ではあるが、やはり鳥山明氏のイラストを損なわないようにアニメ風になっている。ただ背景や街中の作りには力が入っている。

・ドラゴンクエストに自由はいらない?

当初発表された際は「オープンワールドか?」と言われたが、過去のドラゴンクエストシリーズ同様にストーリー通りに進行していくゲーム。崖や川などあるが、見えない壁により行けなくなっている。これはゲームの仕様上というよりもニンテンドー3DS版に合わせるため、そしてシナリオ重視という理由も挙げられる。

主人公が取れる行動はジャンプと壺や樽の破壊。稀に段差をよじ登ることも出来るが、決まった場所しかよじ登ることができない。某オープンワールドゲームの様に「崖をひたすら登って……」ということは序盤ではできない。

何よりも行動範囲が定められており分かれ道があっても序盤は「危険だからその先に進めない」というお約束のセリフが出る。街中でもある程度自由には動けるが、決められたルートでしか行き来できないようになっている。

・ドラゴンクエストは王道で良い

ドラゴンクエストシリーズに何を求めているんだ? 別に自由なオープンワールドでなくてもいいと言う人が大半だろう。王道RPGが遊びたくてドラゴンクエストを求めている。戦闘はコマンド選択、アイテムはパーティー毎に管理など古くささもあるが、逆に言えばそういった伝統を守っている作品でもある。
やろうと思えばシステムを一新して遊びやすくできるのだが、あえて「ドラゴンクエスト」を守ってきた作りになっている。相変わらず主人公は無口キャラ。それも伝統。

ゲームを開始するとプロローグが始まり、終えるまで1時間程度掛かる。それが終わるとオープニング映像が流れ開始となる。主人公で育った村がどうなったのか、主人公の正体などストーリーは相変わらず気になる作りになっている。現在レベル20程だが、まだまだ先は長そうである。ネタバレ無しなのでストーリーに関しては触れることが出来ない。

・もちろん批評も

もちろん全てがパーフェクトという訳ではない。本作は広いフィールドを移動するわけであるが、エリア毎に読み込みが発生するようになっている。このへんは技術的に無理だったのか、あえてエリア分けしているのか不明であるが、ストレスに感じる人もいるだろう。
また移動時のカメラワークがあまり良くなく、右スティックでカメラ操作をしていてもフラフラしてしまうのだ。主人公の前にオブジェクトが来ても半透明なったりせず、邪魔になってしまう仕様も問題である。

そんな『ドラゴンクエストXI』だが、PlayStation4版とニンテンドー3DS版の両方で出したのはかなりの冒険だと思える。私がショップで売れ行きを見たところはニンテンドー3DS版の方が僅かであるが売れているようだった。

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