X

『Delphi』が誕生20周年記念パーティー開催 実はあんな有名ソフトまで『Delphi』で作られてた?


『Delphi(デルファイ)』と言えば今や懐かしく感じる人も居るかも知れないが、一時期はとても馴染みやすい統合開発環境ソフトとして話題になった。言語はObject PascalでPascalをオブジェクト指向にしたもの。そんな『Delphi』が誕生20周年となり記念のパーティーを2月14日に開催するという。

数年前に言語名がDlphi言語になったが、どうやらObject Pascalに戻ったようだ。会社名といい言語名といいユーザーを振り回しすぎである。実は会社名もBorlandからインプライズに変わり再度Borlandに戻るという謎な社名変更があった(現在はエンバカデロ)。

『Delphi』のLinux版である『Kylix』というソフトもリリースされているのだが、これが実に不安定。バージョン1はまともに使える物では無かった。一方Windows版『Delphi』はかなりの完成度でマイクロソフト製の統合開発環境であるVisual Studioよりも使いやすいと評判であった。その上、『Delphi』はC言語よりも高速でコンパイルも一瞬。更にVisual Basicのようにランタイム(DLL)が不要である。

しかし普及しなかった。やはり世界で使われているのはC言語やC++メインだったのである。それに加えてC#や.netの登場で更に影が薄くなった。
そんな影の薄い『Delphi』だがこれで開発されているWindowsソフトはかなり多い。『Delphi』を触っているとアプリを動かしただけで「これはDelphiで作られているな」と分かるようになる。

身近などころで2ch専用ブラウザの『かちゅーしゃ』『ホットゾヌ』『Jane』などは『Delphi』で作られている。圧縮解凍ソフトの『Lhaplus』、Windowsのレジストリをいじるソフト『窓の手』、ダウンロード支援ソフト『Iria』と『Irvine』などなど。

このようにWindowsのフリーソフトには『Delphi』が多く使われることが多い。敷居の低さが受けたのだろう。今では『Delphi』でiOSやAndroidアプリの開発まで可能になっており『Delphi』製スマホアプリも少なからずあるはず。

興味が湧いた人はBeginしてみない? そして誕生パーティーに参加してみない?

Delphi 生誕20周年記念パーティ