【簡単に説明すると】
・中国人観光客が花畑で自撮りしたいが為に立ち入り破壊
・2ヶ月咲いているはずだった花が2週間でほとんどが破壊
・公園管理者が悩む
中国人観光客が綺麗な花畑で撮影しそれをウェイボやInstagram、Facebookに投稿しようと競っている。
14日に浙江省杭州市の川沿いの公園にあるピンクミュルリグラス(Pink muhly grass)という花畑に自撮りや友だち同士で撮影するために人が大勢押し掛けてきている。
しかしそこに押し掛けた人によって花畑の植物は無残にも踏まれてしまいめちゃくちゃな状態。ピンクミュルリグラスはイネ目イネ科の植物で、本来アメリカの西部や中部など暖かい地域の平野に自生する多年生の草。
ピンクミュルリグラスは秋に約2ヶ月間、花を咲かせるが、その公園の花は咲いてから2週間後には完全に破壊されてしまった。その理由は1万2242坪の広大な花畑に人が立ち入り、花の長い茎を踏み倒して撮影。
ここのピンクミュルリグラスはオーストラリアから取り寄せ3年間大切に育ててきたものだが、公園を管理するチョン氏は「真夜中に若者が来て自撮りをして照明まで使用している。観光客に注意を促しているが行き届かない」と伝えた。
更に「先週末に観光客の数がピークになり、我々の公園管理者はピンクミュルリグラスを保護するために完全に切り取り来年新しく綺麗に咲くようにした。仕方ない決断だった」と明らかにした。
これを知った中国のネットユーザーは「写真がいくら綺麗でもその写真を上げるのは恥ずかしいな」、「何故花畑に入って草花を破壊するのか理解できない」と公園管理者に同情する声が多く挙がっていた。
ピンクミュルリグラスはこの公園以外にも陝西省漢中市と河南省鄭州市の公園にも咲いており、同様に撮影しようとする観光客が殺到し問題になっている。