【簡単に説明すると】
・運転免許の教習中に飲酒?
・実際にアルゼンチンで教習中に飲酒した人が通報される
・しかし取り締まる法律が無い?
アルゼンチンで運転免許の教習中に飲酒運転が摘発された。
筆記試験に合格した男性が実技試験を受けるために車を運転し教習試験場に入った。アルゼンチンでは実技試験を受験者が持っていった車を使う。
その後、試験官が車に乗り込むと男の状態がおかしいことに気付いた。助手席に座った試験官は鼻をふさぎ、酷い酒の臭いがしたという。試験官はすぐに交通警察を呼んだ。
交通警察が飲酒測定を行った結果、受験した男の血中アルコール濃度は、すぐに運転免許が取り消される水準だった。
驚いた交通警察は自動車の書類を確認しようとしたが、男は書類さえ持参していなかったため、男を裁判所に引き渡した。
しかし今度は裁判所が困ったことになったのだ。男が運転免許を持っているわけでも無く、現行法を100%適応して処分することは不可能だと判断したためだ。
アルゼンチンでは飲酒運転すれば、その場で運転免許証と車が押収される。続いて、飲酒の重さに応じて運転免許の停止または、取り消しになり罰金も課せられる。
裁判所の関係者は、「まだ運転免許を取得した者ではなく、免許取り消しや停止は不可能である」とし「さらに新規運転免許の発行を禁止することができる規定はない」と述べた。
完全に法の穴をついた飲酒運転となった。