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4000年前の頭蓋骨 脳の手術を受けた痕跡が見つかる





ロシアの考古学者がルーマニア東部のモルドバ地域にて保存状態が非常に良い遺骨が発見された。

その遺骨の頭蓋骨には部分には、円形の穴が2つ見つかった。研究者は、頭蓋骨の2つの穴が初期の脳の手術の跡であると判断。

現代の技術と比較すると非常にシンプルで基本的なレベルであるが、4000年前に外科的脳手術があったことを立証する資料としての価値が高いと判断されている。

研究者によると、先史時代に住んでいた頭蓋骨の所有者は、深刻な頭痛を訴えたものであり、これを治療するために青銅で作られた斧など鋭利なツールを利用した脳の手術を受けたものと推定される。

それだけでなく、頭蓋骨に周りには縫った跡があることから見て、脳の手術を受けた後も、数年生存したものと研究者は見ている。

考古学と民族学研究所の博士は「このような脳の手術は、重度の頭痛を緩和させたり、頭蓋骨損傷後血腫を治療しようとしたと思われる。またはてんかんを治療したり、目に見えない悪霊を追う目的で手術が施行されたこともある」とし「この過程で大麻が麻酔薬として使用されたもの」と説明した。

続いて「今回の遺骨と同様に頭蓋骨に穴が二つも生えているのは、非常に難しい。ただし、これは古代の人類が行った宗教的な可能性もありえる」と説明した。

一方、専門家は脳の手術をしていた、古代の医師が大麻と幻覚物質が含まれているキノコ、呪術的な意味が込められたダンスを見ることなどを痛みの軽減のための麻酔薬として使用したものと見ている。

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