メキシコで公約を守らない市長に対して市民が激怒した。有権者らは現役市長がいる市役所に押し入り市長を無理矢理車に縛り付け、市中引きずりまわしたのだ。
事件が起きたのはメキシコのチアパス州ラスマルガリータス。
ここに住む有権者たちが市庁を襲撃、市庁には警察が警備に当たっていたが、怒った有権者は軽く制圧し、市長は囚われてしまった。
罪人のように市長を捕まえた有権者らは彼を外に引きずりだした。市庁の正門前にはピックアップ車が待機していた。市長をピックアップの荷物に乗せようとしたが、彼が必死に抵抗すると、市民たちは計画を変更した。市長の両手をロープで縛り、ロープを自動車に縛り付けたのだ。 この状態でピックアップはそのまま疾走し始めた。その後、市長は地面に倒れ、引きずられた。まるで西部時代でよく見る光景の市中引きずりまわしだ。その一部始終は市役所に設置された監視カメラに録画されていた。
警察は市長が大怪我を負ったり死んではいけないと思い緊急出動。幸いにも市長は無傷で救助された。
市長は「市長執務室に押し寄せた市民らが私の片足を掴んで外に引っ張り出した。その後車に縛った」と語り、市民らは暴力を振るうためにやってきたとしている。
しかし、市民の意見は異なり市長の公約が実現されていないために激怒したというのだ。選挙の際に「電気を入れて、上下水道インフラも整える」と語ったが、選挙が終わると公約は全く果たされ無かった。
一方、検察は市長に暴力を行った容疑で市民11人を逮捕した。現地メディアによると、市長に対する攻撃事件に加担した市民は約50人にもなるという。