全世界に広がった新型コロナウィルスにより、中国人を中心とした東洋人に対する嫌悪感を示した犯罪が猛威を振るっている。
13日、海外のオンラインコミュニティ掲示板にアメリカ、ニューヨークで発生した「東洋人に対する塩酸テロ事件」の監視カメラ映像が公開された。
この事件は4月6日、ニューヨークのブルックリンの住宅街で東洋人の女性Aさんが謎の男性に塩酸をかけられるという被害にあった。ブルックリンに住む39歳の東洋人女性Aさんは、自分の家の前にゴミを捨てに出てきたごくわずかの時間に塩酸テロを受けた。家の前に座っていた正体不明の男性が近づいて来て、Aさんに塩酸をぶっかけたのだ。
Aさんは、男性がまいた塩酸に苦しむも、そのまま逃走してしまった。容疑者は、塩酸テロにより上半身と顔、そして両手に2度の火傷を負った。警察によると、現在Aさんは、地元の病院に入院して治療している。新型コロナウィルスにより中国人をはじめとする東洋人に対する嫌悪犯罪と人種差別の事例がたびたび発生しており、中国人と間違われて被害にあっている人も多い。
オーストラリアでは、「新型コロナウイルスを持ってきた」とベトナム系女性を暴行する事件が発生し、また1日にSNSにはアメリカ人が開設したと思われる東洋人嫌悪アカウントが登場し問題となっている。
“アンチアジアンクラブニューヨーク”というアカウントには「明日、私たちは銃でチャイナタウンで出会うすべてのアジア人を一掃する予定だ。 それが新型コロナウイルスの拡散を防ぐ唯一の方法だ」という書き込みが掲載された。現在このアカウントは現在削除されている。
一方、世界保健機関(WHO)は地域や人種差別を避けるため、伝染病に特定地域や国、人の名前をつけることを禁じている。