新型コロナウィルス、新型インフルエンザに続き、今度は中国でペストが確認された。
14世紀のヨーロッパの人口の3分の1の命を奪ったペスト。そんなペストの患者が、中国のモンゴル地域で確認された。
中国当局は、モンゴル地域で牧畜をする男性1人が7月5日の夜、ペスト感染の判定を受けたと発表した。7月4日発熱症状で病院を訪れたが、次の日になり確定判定を受けた。
今回のペスト流行の原因として指摘されているものとして中国当局と専門家は、確定患者が地域に生息するマーモットなどを介して感染した可能性を疑っている。モンゴル自治区の住民にも異常症状を見せたり、死んだマーモットを発見した場合は、直ちに報告するように通達。
最近モンゴル地域で発生したペスト患者がマーモットを食べたことが確認されており、1日にマーモットを食べた兄弟2人がペスト感染と確認され、モンゴルの15歳の少年もマーモットを食べたあとに高熱の症状が出ている。
中国当局は、新型コロナウィルスの宿主として、コウモリとセンザンコウなどが挙げた後、野生動物の食用禁止令を下し取り締まりを強化したが、今回はマーモットの不法捕獲などを取り締まるようになった。中国と隣接するロシア政府もマーモット狩り注意報あげてペスト伝染に備えているようだ。
マーモット(Marmota)とは、中国東北部からモンゴルにかけての草原に生息する齧歯目リス科の動物。
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