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韓国アイドルBTSが受賞コメントで「朝鮮戦争」発言 中国ユーザー激怒 タイアップメーカーが一気にBTS削除





韓国の人気K-POPアイドルBTS(防弾少年団)が、米朝関係の発展に功労が認められアメリカの非営利団体コリア・ソサエティーから「ヴァン・フリート賞」を受賞した。

メンバーらは受賞の際に、朝鮮戦争から今年で70年を迎えたことに触れ「両国(米韓)が共に経験した苦難の歴史と多くの男性、女性の犠牲を永遠に記憶しなければならない」と語った。この受賞コメントについて中国のネットユーザーが激しく非難している。中国ネットユーザーが激怒したのは「両国が経験した苦難の歴史」という箇所で、両国という言葉が戦争当時、中国軍人の尊い犠牲を無視したという主張だ。

一部のユーザーは国家の尊厳を逆なでする行為は許せないとして、BTSのファンクラブからの脱会を宣言している。

タイアップメーカーが「防弾消去」

また他の中国ユーザーはサムスンがネットで販売している『Galaxy S20+ BTSエディション』の画像をキャプチャし、サムスンに対して対応するように求める投稿を行った。その結果『Galaxy S20+ BTSエディション』の販売が中止となったという。実際には中国サムスンのオンラインサイトのBTS関連のページが削除され、「ページが表示出来ません」と表示される。ただ台湾ではBTS関連の商品はまだ閲覧可能なことから中国本土のみでの削除対応だと思われる。これに対してメーカー側は「在庫が無くなったので削除しただけ」と回答した。

ヒュンダイ自動車とスポーツブランドのFILAもBTS関連のウェイボの投稿を削除するなどし対応を行っており「防弾消去」が行われている。BTSは2019年からFILAのブランドアンバサダーを務めているほか、ヒュンダイ自動車の車種「アイオニック」のCM曲を担当している。ヒュンダイはウェイボからBTS関連の投稿を削除したものの、中国のウェブサイトにBTS関連のビデオ広告が表示されてしまった。

これに対して韓国メディアは「中国人の誤った歴史認識から始まったもの」と記載しており、その理由は「中国の教科書には、韓国戦争が『抗米の援助』戦争に描写されている」という。

このBTSの朝鮮戦争発言はウェイボのトレンドとなったが、突如ランキングから姿を消した。

これに対してニューヨークタイムズは「BTSの発言は悪意のない言葉だ」と掲載している。

BTSは過去に台湾を国家として認める発言を行い中国ユーザから非難を浴びた。