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ドライバーに「ヘラジカに舐められないようにしてください」という謎の警告文が? その理由は……





カナダのとある村で大鹿であるヘラジカが車を舐めないようにという警告文が登場した。

カナダ・アルバータ州ジャスパーにある高山村で住民や運転手に「ヘラジカが車を舐めないようにしてください」という告知を電光掲示板で伝えた。

どういうことなのだろうか?

この地域では、自動車に雪が積もって凍るのを防ぐために塩を使用するが、塩の味が大好きなヘラジカが自動車にやってきて、車両に撒かれた塩をなめるのだという。そのため村ではヘラジカに車を舐められないようにしてほしい」という内容の文章を電光掲示板で告知した。

ヘラジカのこのような行動は、野生動物が人と接触する危険を高めるだけでなく、除雪用の塩の味にも慣れさせ、悪循環を誘発する恐れがあるというのが現地当局の説明だ。

ジャスパー国立公園側は「ヘラジカが車にまかれた塩をなめるように放置することは動物と車両または人との衝突の可能性を高め、皆に危険をもたらす。ヘラジカが車に近づくのを防ぐ最も良い方法はヘラジカを発見したら止まらずに避けて帰ること」と説明した。

続いて「一般的に野生動物は人が接近すれば先に逃げるが、ヘラジカは脅威を感じればかえって攻撃することがある。ヘラジカを捕食者するオオカミの数が減少し、ヘラジカそのものの個体数は次第に増えてきている。こうした状況がヘラジカと人のより頻繁な接触を誘発した原因の一つ」と付け加えた。