満17歳の少年と13歳の少女が結婚したと中国で話題になっている。これを知った中国当局はこの件に介入。29日付の新民網は、広東省のある村で行われた結婚式をめぐって論議が起こると、地域当局が措置に乗り出したと報じた。
その前日、現地のSNSを中心に、17歳の新郎と13歳の新婦の結婚式動画が広がった。村の伝統通り赤い服を着て略式婚礼をした2人は、一目で見ても幼い姿だった。特に、まだ結婚観念が十分に形成されていない年に、新郎を迎えた13才の花嫁に対する心配が溢れた。
この2人は1年前から交際を始めていたようで、両家での意向に沿って結婚式を挙げた。
・中国当局が介入し結婚を無効に
しかし論議が大きくなると、当局は直ちに措置に乗り出した。29日の報道資料で地域委員会宣伝部は「法律制度に対する認識不足で起きた事件。少女を実家に戻すなど保護措置を取った」と明らかにした。事実上、中国当局は結婚を無かったことにした。
中国は婚姻法第6条で法的婚姻年齢を男子満22歳以上、女子満20歳以上に規定し、晩婚を奨励している。このため、2人の婚姻届は最初から不可能だったという。
当局は両家を対象に婚姻に関する法律教育を行う一方、学校を中退した少年と休学した少女に復学を勧告した。当局の関係者は、「教育的に正しい結婚観念を樹立させるためだ」と説明した。