ペルーの保健当局が中国の製薬会社シノファーム(Sinopharm)が開発した新型コロナウィルスワクチンの臨床試験を中断した。
臨床試験参加者の腕の麻痺症状が発覚したからだ。
ペルーの国立衛生所は「ギランバレー症候群」のような腕が動かなくなる症状が発生し臨床試験を中断。ペルー国立衛生研究所首席研究員は同日の記者会見を開き「参加者の一人がギランバレー症候群と思われる神経学的症状を見せた」と伝えた。
ギランバレー症候群は、末梢神経が破壊され、腕・足に痛みやしびれが現れる疾患である。1976年、米国フォード大統領時代に開発した新型インフルエンザワクチンを接種した人の内、数百人がギランバレー症候群を患い、少なくとも30人以上が死亡した前例がある。
シノファームは中国国営の製薬会社。