タイで親族間性的暴行で妊娠した11歳の少女が死亡した。父方の祖父の性的暴行で妊娠した11歳の少女が、合併症で命を失った。
タイ・カラシン州サハタカン地域出身の少女は昨年11月、子宮外妊娠の診断を受けた。以後、日増しに少女の健康は悪化した。ひどいつわりで食べ物と薬を全部吐き出した。さまざまな治療剤を注射で投与したが、全く効果が無かった。
2カ月近く生死をさまよっていた少女は1月15日、子宮外妊娠の合併症で死亡した。地元メディアは、つわりで最後まで苦労した少女が、息を引き取ったと伝えた。
死亡した少女は5年前、両親の離婚後、祖父母の家を行き来しながら暮らしていたが、実の祖父から性的暴行を受けたという。妊娠診断後、母親に被害事実を打ち明けた。
通報を受け、関連証拠を収集した警察は、66歳の実祖父を、13歳未満未成年者への強姦容疑で逮捕した。少女の祖父は、警察での取調べで、犯行事実を否定し「自分が孫をどれだけ大事にしたのか分かるのか!」と反論した。しかし、警察は容疑の立証に自信を持っている。近く出てくる少女の解剖結果をまとめて、チェさんを起訴する方針だ。
有罪判決の場合、祖父は最高20年の懲役に処するものと予想される。2019年、タイのパンウンア州地方裁判所は、7歳から12歳の児童5人を誘引して性搾取動画を撮影し、これを販売した30代男性に対して、児童人身売買などの容疑を適用して懲役374年を言い渡したことがある。
タイ紙「タイラット」によると、逮捕された少女の祖父は過去にも同様の事件で問題を起こした。事件が起きた村の村長は「祖父は以前に学校の用務員として働いたことがあり、その時も1人の女子生徒にわいせつ行為をしたため解雇された」と明らかにした。つまりエロゲー界でいうところの臭作や鬼作のような人物だったわけだ。
死亡した少女の母親は「娘がたびたび祖父母の家に行ったりしたが、こんなことが起きるとは想像もできなかった」と泣いたという。夫と離婚後、祖父母の家に毎月養育費も送ったと怒りを露わにした。娘が自分と離れ離れになって悲しんだという話を後で聞いて胸が痛かったとも話した。