オーストラリアの学校の運動場に隕石が落下し、その画像が拡散するとNASAまで関心を寄せる騒動となった。
この隕石はオーストラリア、クイーンズランド州の小学校の運動場に落下したもので、隕石からは煙が確認出来る。
隕石はそのまま落下したのではなく、地面を数メートル擦って、落下し停止したようで地面に引きずったあとが残っている。墜落後もじばらく黒い隕石からは煙が出ていた。隕石墜落地点の周辺には、警察がおり立入禁止となっていた。
オーストラリアの田舎の学校の運動場に隕石が落ちた珍しい光景に、専門宇宙探検研究センターも関心を示した。しかし、間もなく隕石に関する真実が明らかになった。この隕石は生徒が課題の一環として作られた偽物であることが判明。
州立小学校のマーク・アレン校長は「世界中からのあらゆる質問を受けてしまった。ケネディ宇宙センターに関連報告をしてほしいというNASA職員もいた」と伝えた。しかし、隕石は実験のための模型で校長も赤っ恥。
そればかりか、わざわざ非常線を張ったり警備した警察官まで出てきてしまい大騒動に。
教科課長のカイリー・デベルさんは「ライティングの実力を強化するための方法の一環だった。今回の学習に対する生徒たちの熱意は実にすごいものだった」と話した。隕石の下に煙を吐き出す効果装置を設置してリアリティーを高め、これを通じて学生たちの想像力を刺激したとも付け加えた。
ただ警察たちはこれに怒ったりしなかった。そればかりか、今回の課題に協力したのだ。
隕石の正体が実験のための模型だと確認されると、地域警察は実戦学習に現実性を加えるため積極的に協力。役割を分けて、隕石の墜落現場を報道する学生たちのロールプレイングに直接参加し、仮想インタビューも行った。これを見守ったある住民は「警察も快く課題に参加した」とし「小さな田舎の学校の課題一つがこのように全国的な関心を受けるとは驚くべきことだ」と興奮を隠せなかったようだ。