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【さすが中国】今度は偽物の大学が登場 もちろん学位認定すら不可




中国メディアは北京内に存在する偽の大学のリストを公開した。公開されたブラックリストによると、今月の基準、中国全土に所在する偽の大学の数は合計392校もあることが判明した。これは2015年の210カ所に比べ、大きく増加した数値だ。

最近5~6年の間に雨後の筍のように偽大学が登場し、また多くの偽物の大学がある都市は北京だという。北京のみ合計151個の偽大学が存在することが確認された。

中国では別名、△イェツィタシェーイェチタスェ(野鸡大学)△シュエリ工廠(学历工厂)△シュチャタシェー(虛假大学)などと呼ばれる偽大学リストは、今年6月に施行される「カオカオ(中国の修学能力試験)」を控え、受験生や保護者の警戒心を高めるためのものとみられる。

多くの企業は、有名大学の名称の一部を変えたり、単語を追加したりして、受験生に混乱させるというやり口だ。実際、これらの企業の大半は、中国の名門大学とされる北京大学、清華大学、人民大学などの一部名称を使用しており本物の大学と関係あるかのように偽っている。

代表的な未認証偽大学として、中国師範大学、対外経済管理学院、北京中山大学などが挙げられた。彼らはそれぞれ名門大学として知られている北京首都師範大学、対外経済貿易大学、中山大学などの名称の一部を変更して借用した「偽大学」という。

公開された偽大学は、中国教育部から未認証の私設教育機関とされている。特に一部の業者は「大学」という名称を盗用、住所と実体が不明確な「ペーパー大学」と確認された。最近ではオンライン授業がメインの大学も増えたためこのような偽大学も増えたという。

問題は、これらの大学が最近、「カオカオ」を終えた受験生を誘引して授業料を騙し取るなど詐欺行為をする危険性が高いという点だ。

住所地が不明確な未認証の私設教育会社のうち、相当数が入学申し込みや問い合わせをしてくる父兄を相手に偽の学位書を販売してきたことが明らかになった。オンライン授業履修時、卒業証書1枚当たり1万~1万5000元(約16万円~24万円)相当の金額を受け取り、虚偽の学位書を送りつけるという手法だ。

問題は、このように送りつけた学位証明書は、購入した後も大学卒業者として認められないという点で、就職活動および大学院進学が不可能だという点だ。

これに対し中国教育部の関係者は「正規の大学は教育部のウェブサイトで政府が認可した大学か照会が可能だ。受験生と保護者は該当業者から案内文を交付された場合、必ず政府認証を受けた正式教育機関なのかどうかをまず確認しなければならない」と話した。

しかし正規の大学と名前が非常に似ており、調べる前に信用しまっている人が大半だ。