スリランカで世界最大サイズのスターサファイアが発見された。スリランカのラトナプラのある宝石取引業者が自宅の裏庭の井戸から1億ドル、約110億円のスターサファイアを拾ったと報道した。
報道によると、「カマゲ」という名字だけが知られている男性は昨年、裏庭で井戸工事をしていたところ、スターサファイアを拾った。彼はインタビューで「井戸を掘っていた作業員が『珍しい石が出た』と知らせてくれた。本当に偶然に発見した」と明らかにした。
3代目となる宝石取引業を営んでいるA氏は、当局に直ちに発見の事実を知らせたが、石の成分を分析して宝石鑑定協会の認証を受けるまで1年以上かかった。
彼の家の裏庭から出た珍しい石はつい最近になりやっと「スターサファイア」と判明。重さは約510キロ、250万カラットに達した。これまで発見されたスターサファイアの原石の中で最大の大きさだ。現地宝石学者のガミニ·ジョイサ博士は「おそらく4億年前に形成されたものだ」とし「こんなに大きな原石は初めて見る」と興奮を隠せなかった。
これまで世界最大のスターサファイアは2016年に発見された1404.49カラットの「アダムの星」と考えられていた。同じくラトナプラで採掘されたサファイアは1億ドルの価値を認められた。当時の1414カラットに比べると今回の250万カラットは桁違いとなる。
今回発見された250万カラットサファイアには「セレンディピティ」という名が付けられた。ただ品質自体が非常に優れたものではないため、その価値は1億ドル(約110億円)程度になるものと専門家たちは推定している。
アジア最大の宝石生産国であるスリランカは、宝石産地が国土全体面積の20%に達するほど埋蔵量が多い。 中でもラトナプラは、地域面積の90%に宝石が埋蔵されている。街ではサファイアからルビーまで多様な宝石を手に持って取引する人をよく見かける。名前通り「宝石の都市」ということだ。