東急不動産株式会社が「いきもの東急不動産プロジェクト」の一環として、東急プラザ表参道「オモカド」の屋上庭園「おもはらの森」に設置した巣箱にシジュウカラが営巣したことをお知らせします。それに伴い、東急プラザ表参道「オモカド」にて、2024年4月30日(火)~5月6日(月)の期間、施設をあげて“祝営巣”ジャックを行います。施設内には、実際にシジュウカラが住んでいるのと同じ作りを再現した巨大巣箱を設置。中に入ることでシジュウカラの住み心地を体験できます。
「いきもの東急不動産」は、「生き物の住み心地を考える不動産会社へ。」をコンセプトに、生き物のことだけを考えた住まいづくりに挑戦するプロジェクトです。渋谷駅を中心とする広域渋谷圏※1において約10年にわたり推進してきた生物多様性保全の知見を活かし、「鳥類のことを考えた住まいづくり」に取り組んでいます。
※1 広域渋谷圏とは、東急グループの渋谷まちづくり戦略において定めた、渋谷駅を中心とした半径 2.5km のエリアのことを指します。
【いきもの東急不動産】https://www.tokyu-land.co.jp/ikimono/
【おもはらの森】https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/kankyo/news/23/
・東急プラザ表参道「オモカド」にシジュウカラ営巣
4月にオープンした東急プラザ原宿「ハラカド」の向かいに位置する東急プラザ表参道「オモカド」の屋上に設置している巣箱に2024年4月4日、シジュウカラの営巣が確認されました。この巣箱「シジュウカラの邸宅」は、シジュウカラの営巣時期に合わせて、「オモカド」の6階屋上「おもはらの森」に設置したものです。
2012年から毎年巣箱の設置を始めて、シジュウカラの営巣が確認できたのは今回を含め3回目。2017年と2023年に確認ができており、今年2年連続となりました。
【シジュウカラ邸宅プロジェクト】
東急不動産は、渋谷駅から半径2.5キロ圏内を指す広域渋谷圏における「エコロジカル・ネットワーク」の形成に取り組んでいます。広域渋谷圏は、明治神宮など自然と共存する都心でも稀有なエリア。本エリアでの事業拠点において積極的な緑化を進め、周辺の緑をつなぎ、そこに住む生き物たちの中継拠点を担うことで、地域の生物多様性保全を進めてきました。
その一つの例として、東急プラザ表参道「オモカド」の6Fには「おもはらの森」という緑化された屋上庭園があります。
都心における生態系調査に適したシジュウカラのニーズを追求した最高の住まいを目指して、木材3種類、間取り3種類の計9種類の邸宅を開発しました。
木材は、一般的な巣箱で使用されるスギ、耐水性に優れたヒノキ、殺菌性があるヒバの3種類をそれぞれ採用。間取りは、四角いワンルーム型、実際シジュウカラが巣作りをする木の洞(うろ)に近い楕円形のワンルーム型、親鳥とヒナのスペースを分けることで親鳥の居場所を確保するメゾネット型の3種類を準備しました。この邸宅を制作するにあたっては、実際の住宅を作る流れと同じプロセスで開発をしました。
【巣箱】
四角いワンルーム型、楕円形のワンルーム型、メゾネット型の3種類を用意。巣箱の穴の直径は27 mmで統一。
【巣箱設置場所】
東急プラザ表参道「オモカド」の屋上庭園「おもはらの森」
東京都渋谷区神宮前 4-30-3 6F
https://omokado.tokyu-plaza.com/
【いきもの東急不動産「空からのお客様」篇 YouTube】
【いきもの東急不動産「27戸の新築」篇 YouTube】
・東急プラザ表参道「オモカド」シジュウカラ“祝営巣”ジャック
東急プラザ表参道「オモカド」では、4月30日(火)~5月6日(月)の期間、シジュウカラ“祝営巣”ジャックを行います。
入口にはシジュウカラデザインの“祝”営巣という文字。吹き抜けには「これは、シジュウカラを待ちつづけた私たちの物語。」というメッセージが。エレベーター内には巣箱の穴をわずか1ミリ調整し直径28ミリから27ミリに変更したという工夫が伝わる仕掛けも。施設内の至るところにシジュウカラに関するメッセージが用意されています。階が上がるごとに、シジュウカラを待ち望んでいる様子や試行錯誤、なかなか入居してくれない緊迫感が伝わってくる内容が見どころです。シジュウカラの巣がある6階「おもはらの森」では、“祝営巣”に加え、年によって「営巣ならず」「営巣成功」という、これまでの軌跡を記載したポスターが目に入ります。
【いきもの東急不動産 担当者コメント】
シジュウカラのことを想い、試行錯誤して作った家に、入居してくれたのを生で見たときの感動は、以前携わっていたマンションの開発に似ていて、住む人のためを想い計画を推進して、実際に入居して嬉しそうにしている人を見たときの感動と同じでした。生物としての種別は関係なく、いきもののための不動産開発。想いは同じだと感じました。
・シジュウカラになりきれる!約10倍の巨大巣箱
実際に「おもはらの森」に設置している巣箱「シジュウカラの邸宅」と同じ内装の巨大巣箱を、“祝営巣”ジャックと同じ期間、屋上テラスに設置します。大きさは約10倍。どなたでも中に入ることが可能で、巣箱の穴から顔を出すなど、シジュウカラの住まいを体験することができます。
【設置場所】
東急プラザ表参道「オモカド」の屋上庭園「おもはらの森」
・「いきもの東急不動産」
「いきもの東急不動産」は、「生き物の住み心地を考える不動産会社へ。」をコンセプトに、東急不動産が不動産業と生物多様性保全の知見を活かし、生き物のことだけを考えた住まいづくりに挑戦するプロジェクトです。
都心のビルを、野鳥の止まり木にできないか。人間の快適さが中心になりがちな都会で、その隣に様々な生き物が暮らしていることを忘れないこと。人だけじゃなく、鳥や昆虫たちにとってもいい不動産会社になる。それが、東急不動産の目標です。
【当社の広域渋谷圏における「エコロジカル・ネットワーク」の取り組み】
広域渋谷圏は、明治神宮など大規模緑地に囲まれる、都心でも稀有な自然と共存するエリアでもあります。当社では本エリアでの事業拠点において積極的な都市緑化を進め、周辺の緑をつなぎ、そこに住む生き物たちの中継拠点を担うことで、広域渋谷圏※1でのエコロジカル・ネットワーク形成に取り組んでいます。特に地域への影響が大きい大規模物件の開発時には、計画段階で周辺の生態系調査を実施し、生息する鳥類や昆虫類に配慮した植栽で緑化するなど、地域の生物多様性保全を進めています。
※1 広域渋谷圏とは、東急グループの渋谷まちづくり戦略において定めた、渋谷駅を中心とした半径 2.5km のエリアのことを指します。
【東急プラザ表参道原宿の屋上庭園「おもはらの森」について】
「いきもの東急不動産」のプロジェクトの一つの舞台である「おもはらの森」は、神宮前交差点に位置する2012年に開業した「東急プラザ表参道原宿」の屋上庭園です。都心でありながら緑豊かなこの地域の「エコロジカル・ネットワーク」の中継点となり、「生物多様性」保全に大きな役割を担っています。シジュウカラや蝶など、小さなお客様にご来店いただくために、日々、研究と工夫を重ねています。
生態系を大切にするため、野鳥が水を飲んだり、水浴びできたりするよう、バードバスも2か所に設けているほか、開業時の設置は、近隣の神宮前小学校の協力で、同小学校の児童たちに鳥の巣箱を作ってもらいました。(木造のため定期的に巣箱は更新)
また、場所として提供するだけでなく、ビアガーデンをやったり、サステナブルをテーマにしたマルシェを開催したり、新たな魅力で利用者に楽しんでいただける工夫をしています。これらの取り組みが評価され、鳥をはじめとする身近な生きものに適した生息環境を増やし、人と生きものが共に暮らせる場所を認定する、日本鳥類保護連盟主催の「バードピア」にも登録されています。
生物モニタリングは、鳥類調査・昆虫調査を定期的に実施して、累計で鳥類22種、昆虫類151種が確認されています。この結果からも、「おもはらの森」を中心とした建物緑化が、広域渋谷圏における生き物の生息地の提供により、生態系にポジティブインパクトを与えている可能性が示唆されます。