X

都立広尾病院の不可解な移転 舛添元都知事が370億円をスピード決定



【簡単に説明すると】
・広尾病院がこどもの城跡地に移転
・舛添都知事(当時)が移転を了承
・最終報告書提出前に費用370億円が計上される



都立広尾病院が不可解なスピード移転を進めて居たことが判明した。移転先は青山の『こどもの城』跡地となる。この『こどもの城』閉鎖に惜しむ声が数多くあり、「何故閉鎖するのか」という声が挙がっていた。
都は『こどもの城』の閉鎖理由を老朽化と説明していたが、『こどもの城』が出来たのは1985年。老朽化とするにはまだ早いようである。「老朽化なんて絶対絶対ウソだ。そんなの本当の理由じゃない」「1985年開館だとそこまで老朽化はしていないでしょう」という声がTwitterに挙げられていた。
・強引な老朽化理由で閉鎖

実際に2010年10月の厚労省内事業仕分けで「建物はまだ十分に使用出来に耐えられることが確認されている」と明記されている文書を報告している。
また『こどもの城』は補修工事も行われ、今度も継続するかと思いきやここに来て突然の閉鎖。
広尾病院の移転ありきの『こどもの城』の閉鎖だと思われるが、何故ここまで強引に『こどもの城』の閉鎖、そして広尾病院の移転を急いだのだろうか。

財団法人児童育成協会の改革案について(PDF)

・最終報告書前に費約370億円が計上

昨年6月に広尾病院院長(当時)により「建て替え」の方がメリットが大きいという報告書が作成され、都の財政委員会にて青山病院の跡地利用について議論が行われた。
そして2016年、今年に入った1月15日に東京都の予算原案が発表され広尾病院移転のための用地取得費約370億円が計上。
1月29日に伊藤喜三郎建築研究所が最終報告書を提出。最終報告書提出前に370億円が先に計上されているのがそもそもおかしい話なのであるが、その後3月25日に都議会本会議にて予算成立。

・舛添都知事がスピード決定

今回の広尾病院の移転の鍵は昨年10月。昨年10月16日東京都が伊藤喜三郎建築研究所に「広尾病院整備の調査」を依頼。10月22日に舛添都知事(当時)が移転の方向性を了解。この間わずか6日しかないが舛添都知事(当時)は移転を了解しているのだ。

広尾病院の医者は「移転のメリットが無い」「青山は救急車両が入りづらい」など使い勝手の悪さを口々にしている。あえて2キロ離れた場所に移転するのは何かしらの理由があるはず。
建て替えの報告書から決定までわずか数か月というスピード決定。

豊洲の移転同様に利用者や医師のことを無視した移転が行われようとしているようだ。




コメントを見る (17)