【簡単に説明すると】
・WiMAXの最新機種を使う
・速度440Mbps
・作りがチープでファーウェイに負ける
編集部ではしばしば外で打ち合わせしたり作業することもあるので、その際に通信環境が必要となる。そんなときに必要となるのがWi-Fiである。昔であればパソコンのPCカードに差し込むAirEdgeやUSB式があったが今はモバイルWi-Fiが主流。
イーモバイル、WiMAX、Xi共にモバイルWi-Fiをリリースしており、各種メーカーからWi-Fiルーターが販売されている。
私は昔からWiMAXユーザーで、このたび最新機種である『WX03』に機種変更した。今まではファーウェイの『HWD15』だったが、NECの『WX03』となる。
仕様としては下り最大通信速度が440Mbpsとなり、CA(キャリアアグリゲーション)に対応、au LTEとWiMAXに未対応となっている。つまりWiMAX2+の回線のみが使えるシンプルな機種。
ファーウェイの『W03』と迷ったのだが、冒険してNECの『WX03』にしてみることにした。
本日その『WX03』がとどき早速開封してみる。まず最初の感想だが、作りが質素である。NECのルーター特有なのか、ファーウェイに比べてバッテリーを入れる際に蓋を自分で閉めるのだが、そのプラスチックが安っぽい。一方ファーウェイは頑丈な作りとなっている。
これは完全に好みで、軽い素材で作られたNECを好むか、重くても良いから頑丈な方が良いかである。
NECはAtermシリーズのモバイルWi-Fiも出しているのだが、それも軽い素材で作られている。
早速『WX03』を起動してみるとウィザードが立ち上がり接続設定が行われる。その先はなんか見に覚えのあるメニューが起動。どうやらメニュー画面はAtermの使い回しのようだ。同じメーカーなので特に問題無いが、Atermの時からのタッチパネルの操作感の悪さも引き継いでいたようだ。タッチパネルはファーウェイに軍配が挙がる。
またSSIDやパスワードは一度接続してルーターのiPhoneかPCにて設定しなければいけない。これもAterm同様である。私は知っていたので難なく出来たが、知らない人は戸惑うだろう。ちなみにファーウェイの機種は機種単体でSSIDとパスワードの変更が可能。SSIDはそんな何度も変更するものではないので特に問題視するものではないが。
あとはこの『WX03』は下り最大通信速度を440Mbpsと謳っているが、それはCAによる220Mbpsを2回線使用したもの。しかし実際の速度は20Mbps出たら良い方だろう。
アンテナを搭載したドックに設置して計測したところ、やはり下りは20Mbps前後くらいだった。理論値440Mbpsは期待に値しないものだった。
また『WX03』はau LTEと旧WiMAXが使えなくなったことにより、エリアが狭まるというデメリットもある。
なんか良いとこ無しのように思えてしまうが、今後使っていく内に『WX03』が本領発揮してくれるだろう。やはりモバイルWi-Fiルーターはファーウェイが一番か?