【簡単に説明すると】
・中国のトイレ事情が問題に
・トイレットペーパーが週に1500ロール盗難に
・顔認証システムを導入
中国国家観光局(CNTA)は3月31日、2015年から進めてきた「トイレ革命」にて今まで3万箇所の公衆トイレが新設され、1万5000箇所が改修を終えたと発表。当初目標の90%を達成したという。
衛生面では着実に成果が上がっているように見えるが、現実は厳しかった。
CNTAは「トイレは良くなったが、中国のトイレ事情は国際的レベルに達していない。障害となっているのはなんといってもエチケットやマナーアルよ」と打ち明けた。
先月、ユネスコ世界文化遺産にも登録された「北京天壇公園」。そこには7つのトイレが設置され、無料のトイレットペーパーが日々盗難にあっているという。この様子を撮影した写真はSNSに拡散。
CNTA当局はこれを解決するために入口に顔認証システムを設置し、顔をスキャンした人だけが60センチのトイレットペーパーが配布されるという。なお同じ人でも9分過ぎないと再度財布されない仕組み。
また、四川省成都市では、今月初めに「トイレ革命キャンペーン」を実施し、市内の観光名所への無料トイレットペーパーと石鹸を設置した。
その結果、市民が使うはずの「人民公園」では1週間に1500ロールのトイレットペーパーがまるごと消え脱力したという。
公園関係者は「2~3ヶ月経ってもこの状態が続く場合は、個室ではなく入口でトイレットペーパーを配布するしかありません。盗難を放置するとトイレットペーパーのみ年間150万円以上の費用がかかります」と怒りを露わにした。
ちなみに中国でトイレットペーパーのことを「手紙」と書く。その意味とは……。