【簡単に説明すると】
・ソウルの大学で爆破テロ
・マンチェスターで起きた爆発テロを見て犯行を計画
・容疑者はアリバイ工作し爆弾を仕掛けた
13日の8時40分頃、韓国ソウルの延世(ヨンセ)大学機械工学科の研究室で、爆発が起きたと報告された。
この爆発により教授1人が首などに火傷を負い、セブランス病院に搬送。
事故が起きたとき、研究室のドアの前に置かれており、それを研究室内で開けようとしたところ突如爆発したという。また爆発した際に「小さなネジが散乱した」とう証言もあり、何者かが意図的に爆発するように仕組んだとみられている。
この爆発事件の容疑者である大学院生である25歳の男性が拘束された。容疑者はイギリスのマンチェスターで起きた爆発テロの報道を見て犯行を計画したという。
先月末に爆弾を製造開始した容疑者は6月10日に爆弾を完成させ、数日間悩んだ末、犯行を決心したという。
容疑者は犯行当日、アリバイまで作っていたことが分かった。13日の午前2時半、学校近くの下宿を出て延世大学第1工学館の研究室で3Dプリンタプログラムを稼働させていたことが警察の調査で分かった。
容疑者は、4時間後の午前7時40分ごろ、被害者である教授の研究室がある建物の4階に向かい、その様子が監視カメラで確認された。容疑者がこの時に研究室のドアの前に爆発物が入った買い物袋を置いて行ったものと推定される。
容疑者は家に帰り休み、8時40分頃に教授の事故のニュースを聞いて再び大学に戻った。監視カメラを解析した警察が追及したところ容疑者は「3Dプリンタプログラムを稼働させるために学校に行った」とし、「建物の4階に行ったのは眠気を覚ますために歩き回っただけ」と言う。
しかし容疑者の家の周りで発見された手術用手袋に爆薬が入っていたことが検出され、容疑者のアリバイは水の泡となった。警察は当日の午後7時頃に容疑者を任意同行して更に証拠を突きつけたところ、自白したという。事件発生12時間後に緊急逮捕となった。