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アリさんマークの引越社に裁判官が痛烈批判するも全く反省せず 復職後の車の使用禁止 自転車と公共機関で引っ越ししろ



【簡単に説明すると】
・アリさんマークの引越社と社員が裁判
・裁判官は会社を痛烈に批判
・社員を復職させるも車の使用禁止



大手引越会社のアリさんマークの引越社(株式会社引越社関東)が社員に対して残業代を未払いだったり、追い出し部屋に追いやり最終的には「罪状」と書いた解雇通知をグループ全店に貼り出すなどして問題となっている。

その問題を追い続けているのが『ガイアの夜明け(テレビ東京)』で2015年10月から社員、労働組合と会社の攻防を放送。

会社前で派遣ユニオンが抗議活動を行うと取材陣が誤って足を踏んでしまい「ワレェ!何を足踏んどんねん!謝ったらしてもええんか?」とまくし立てるような場面も見られた。

・裁判官が会社を痛烈批判

従業員ら35人が賃金未払いなどで会社を提訴。そして今年の2月に裁判が行われ、井ノ口副社長が出廷。法廷で裁判官は「今回のシュレッダー係の配転というのは1か月の間に遅刻が2回あったことを重く見たということですか?」と尋ねると井ノ口副社長は「はい」と答えた。
続けて裁判官は「例えば、あなたが明日からシュレッダー係へ行きなさいと言われたらどうですか? それって制裁に私から見ると見えるんだけど」と再度尋ねると、「いや、そういうつもりではやってませんと」井ノ口副社長は制裁ではないと否定。裁判官は「今までもう1年半たってますよね。いつまでこれを続けるんですか。弁解する余地はあまりないように思いますけど」と井ノ口副社長と会社を批判した。

・理不尽な和解案 「車は一切使うな」

裁判が終わってから2週間後に社員の元に1通の文書が届いた。会社は和解案を提示してきた。しかしこの提案内容がとんでもないものだった。

「平成29年3月1日より世田谷支店の営業専任職として勤務する」というもので、復職を認める内容。しかしその続きには「勤務時間中の移動は、公共交通機関及び自転車を使用する」と書かれている。つまり引っ越しの見積もりや段ボールの配送を自転車やバス、電車で行わなくてはいけない。またも制裁とも取れる内容。

5月になり裁判所の勧めで会社が和解案を再度提示。それにより一部であるが和解が成立。シュレッダー係に配置転換したことについて謝罪し、また車の使用も認められた。
6月1日よりようやく復職できたこの男性。2年以上戦って来たが、これで収まりそうに無さそうだ。

・懲戒解雇処分に「罪状」「北朝鮮に帰れ」まで

また同社は過去に社員を懲戒解雇処分した際に「罪状」として解雇理由を社内に張りだした。そればかりか「北朝鮮人は帰れ!」という張り紙が貼られるなど、モラルに欠ける行動が多々見られた。

『ガイアの夜明け』は今後もアリさんマークの引越社の問題は追い続けるだろう。

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