【簡単に説明すると】
・『iPhone X』は顔写真でも解除できるのか実験
・顔写真を立体にしたら……
・数十回の検証の結果、解除不可能
11月3日に発売された『iPhone X』だが、新機能として「FaceID」という物が搭載されている。利用者の顔を単に平面で記憶するのではなく、立体的に記憶。つまり顔のパーツごとにちゃんと記憶しているため顔の表情がある程度異なっていても解除できるというものだ。
解除は至って簡単で『iPhone X』に顔を向けるだけ。時間が掛かるかと思いきや、かなりの認識度でかなり早い。ロックが解除されると鍵マークアイコンが解除され『iPhone X』が使える様になる。
FaceIDは『iPhone X』のロック解除のほかに様々なアプリの起動やTouchIDの代わりとして機能する。つまりアプリの買い物も可能だ。
ここで自分の写真を『iPhone X』に見せたらどうなるのか? そんな疑問が湧いた。しかしただの写真では認識しないのは分かっている。試しに自分の写真を見せてみたところ、やはり一切認識しなかった。
・顔写真で突破できるのか実験
そこで顔写真を立体にするサービス「3D Face Reconstruction」というものがあるのでそれを使い、顔写真を立体的にしてみた。これは元々平面な顔写真を擬似的に立体にするというもの。
使い方は至って簡単で、写真をアップロードするだけで勝手に立体モデリングが生成される。生成されたモデリングデータはマウスでドラッグして角度を変えたりスライドバーで拡大、縮小が可能。
これで認識するのか試したところ……なかなか認識しない。やなり擬似3Dではダメだったか?
・結論 ダメだった
試すこと数十回。何回も擬似3Dの自分のモデリングデータに『iPhone X』を向けるもやはり解除されることは無かった。FaceIDは顔のパーツを赤外線で立体的にデータとして読み取っているため、擬似的に作った3D画像では無理のような。この3Dデータで精巧に作られたフィギュアとかなら可能性はあるかもしれない。ちなみに他社のスマートフォンの顔認証は写真で突破されてしまったことがある。
ちなみに寝顔は「注視が必要」にチェックを入れておけば問題ない。この項目はデフォルトでオンなのでほとんどの人は寝顔で解除される事はないだろう。
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3D Face Reconstruction
コメントを見る (1)
マックスむらい氏がyoutubeの動画で既に試してましたよ。
100万かけて作った自分の顔のマスクでも突破できなかったです。
が、何度も試してパスコード要求されたときに、パスコードでロック解除してしまうと、学習されてしまうので危険ではあります。