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ニコニコ(く)の発表会に苦言が殺到 何がダメだったのか真面目に考えてみる お蔵入りも必要



【簡単に説明すると】
・ニコニコ(く)発表会にユーザーが苦言多数
・何がダメだったのか真面目に考える
・仕切り直しも大事



11月28日、ニコファーレにてniconicoの最新バージョン、niconico(く)の発表会が行われた。このniconico(く)は今年4月に発表され、本来は10月に大改変としてリリースされる予定だった。
しかし10月になっても一向にリリースされる気配も無く、結局10月30日になりniconico(く)の発表会をやることが明らかになった。それが11月28日の発表会だ。実際のリリースは2018年2月28日で、大幅に遅れたリリースとなる。良い物が出来るなら遅れても文句は言わないが、発表された内容を見てみると満足度の低いものとなっているようだ。

ニコニコ動画は好きであるが、今回の発表会の内容には私も少しガッカリしてしまった。発表会の最中もプレス席からざわつく声が聞こえる程だ。ざわつくといっても「歓喜」ではなく「絶句」である。今回は多少批判をした内容になっているがドワンゴの人にこそ読んで欲しい。

・画質と回線は解決されず

ユーザーが望んでいた画質と回線速度の向上はまだ解決しておらず、川上氏は「順次解決していく」と述べた。
しかしこの回線と画質を疎かにして、発表されたのがリアルタイム合成されたオープニングとエンディング、休憩機能。配信者曰く「こんなの自分で用意できる」と苦言する者もいる。

ニコ割りゲームというみんなでゲームをする昨日も復活し、バッティングゲーム、クイズなどなど。過去にあったビンゴを思い出すがこれも数回遊んで飽きるのが目に見えている。そもそも動画や放送を観に来たのであってゲームを遊びに来たのではないという意見が多数挙がっている。

・4月の予告でハードルを上げすぎた

4月の予告を改めて見てみると「動画の重さ、画質完全解決」「わずか5日で閉鎖されたニコキャスも帰ってくる」「次の10年がはじまる」と大風呂敷を広げている。
これをそのまま受け取ると超快適な動画サイトに生まれ変わると思うのが普通だろう。ニコキャスが復活したのは事実だが、画質などは解決していないままである。

・ユーザーが望んだ物と違う物が提供されるのは?

ユーザーが欲しい機能は画質と回線速度の向上であり、余計なオープニングとエンディング機能やゲームではなかった。ドワンゴも会社であり、大人が会議をして必要な機能の案をだし実装するのに必要な工数などを更に考える。

今回の発表会では冒頭で自社開発のストリームサーバー「Akashic」と「DMC」について触れられた。つまり、ニコキャスで使われるオープニングとエンディングやゲームなどはこれらのストリームサーバーを活用したものなのである。
いわゆる「機能が欲しいから開発する」ではなく「開発した物を活用して何かできないか?」という構図になってしまったのだ。ドワンゴは双方向機能を短期間で実装できることを目指しておりその実験段階のようだ。

いずれにせよ、ユーザーが望んでいる物と、実際に発表された物が大幅にかけ離れていたのは今回の発表会で運営側も気付いただろう。

・niconico(く)をお蔵入りにするのも勇気

長い歳月を掛けて開発してきたniconico(く)であるが、来年2月28日の改変前にお蔵入りにするという勇気も必要である。
ユーザーはシンプルで見やすい動画サイト、生放送サイトを望んでいるわけで、再度1年待たせてニコニコ(デクレッシェンド)にしてみてはどうだろうか。イチから仕切り直しとまでいかないでも、必要無いと思われた部分はバッサリ無くすくらいはできるだろう。

今回の発表会の質疑応答動画全編を公開しておいたので是非ご覧になってほしい。

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