今テレビ各局が足並みを揃えるように日本を持ち上げるテレビ番組を制作している。「日本のココが凄い！」「日本のどこが好き？」などと言った番組を放送しており、ネットユーザーは「もうウンザリ」「極端過ぎる」「限度があるだろ」と言う声が挙がっている。

しかしこういう日本持ち上げはテレビ番組だけでは無かった。お隣の中国のネットメディアも総じて日本を褒める記事を配信している。『百度』『中国新聞社』、『チャイナネット（中国網）』、『東方早報』、『新華通信社ニュース（FOCUS-ASIA）』そして日本のメディアである『Record China』や『SBIサーチナ』などが日本上げ記事を書いている。それだけでなく韓国叩き記事を書いているのも共通。その目的は実に単純でPV（ページビュー）を伸ばすためである。

記事の内容の多くは「中国ネットユーザーの声」として日本は凄いという意見や、韓国批判の声を取り上げるが参照元が無い。何故このような記事が氾濫しているのか？　それは各メディアのデスクがPVを稼ぐためにライターに日本人にウケる記事を書くようにと命じているようだ。
ではその実際の記事をご覧頂きたい。

平昌冬季五輪スノボ会場も“不合格”、対応を巡り不協和音・・韓国ネットは「今からでも遅くない。日本に渡そう」「国際的な恥さらし。国のイメージが…」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150222-00000004-xinhua-cn

「どうして韓国は…」、日本と韓国の寺を比較してションボリ＝韓国ネット「日本は見た目重視だから」「日本みたいにしたら持って行かれる」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150222-00000014-rcdc-cn&pos=3

在日中国人、感動と驚きがあふれる日本生活を紹介＝「中国人はもう少し理性を保っては？」―中国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150222-00000013-rcdc-cn&pos=1

礼儀正しくて努力家なのにどうして・・と韓国人のイメージを語る中国人、「ワールドカップ見たか？」「日本人は良くも悪くも…」―中国ネット
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150223-00000006-xinhua-cn

日本人の「自制心」で成り立つ秩序、マナー違反で「無言の抵抗」を受けることも―中国メディア
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150222-00000015-rcdc-cn&pos=4
（上記以外にも数十件の記事が存在）

ご覧のように「中国のネットの声」として日本を褒め、韓国を叩く記事がかなり増えている（上記はほんの一部）。しかもその中国の声がどこから拾ってきた物か具体性が無いものばかり。一部メディアではソースの無い記事の配信を禁じており、架空のネットの声は掲載していない。しかし大多数の中国メディアはこうして“韓国”という敵を作り日本と共感を得る作戦に出たのだ。その結果多くの日本のネットユーザーが反応し共感を得るのに成功している。
特に酷いのが『Record China』である。飛ばし記事やパクリ記事が多く私自身も記事を丸々ぱくられた経験がある（パクられた記事は削除済み）。
韓国を叩くなとか日本を褒める記事を書くなと言うわけで無く、事実や面白い情報を伝えて欲しいというわけである。また、テレビ番組同様にやり過ぎるとウンザリしてしまうだろう。それどころか記事の胡散臭さも感じてしまう。

今このような記事が『Yahoo!Japan』や『ライブドアニュース』など各ポータルサイトに配信されているのだ。

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