【簡単に説明すると】
・性的暴行の冤罪で36年間も刑務所に
・指紋の不一致でようやく釈放
・獄中にいるあいだに母と父が死んでしまう
3月22日、58歳のアメリカ人男性、アーチ・ウィリアムズが36年ぶりに刑務所から出所したという。
この男性は36年前の1982年12月9日にルイジアナ州バトンルージュにて白人女性を性暴行しナイフで刺した疑いで逮捕された。このとき男性は22歳。
アーチと彼の家族は事件発生時は彼は家で寝ていたと訴えたがそれでも終身刑を宣告された。事件現場では他の男性の指紋が発見されたが、被害者女性が裁判でアーチを犯人だと指摘したのが決定的だった。
ルイジアナ州刑務所に収監されたアーチはたびたび冤罪を訴えており、1995年には濡れ衣を着せられた人を助ける非営利団体「イノセント・プロジェクト」に手紙を書いて助けを要請。
彼の濡れ衣をはらすために団体は1999年に政府に指紋の再確認を要求したが、受け入れられなかった。当時検察はアーチのDNAが現場で発見されたとしており、精液サンプルと一致すると発表。この発表が事実ならアーチの容疑は確定的となってしまう。
2014年になるとFBIのデータベースを使用して指紋を再照会してくれることを要求した。検察は、最後までアーチの有罪を主張し再調査を拒否したが、ルイジアナ州バトンルージュ市裁判所が現場から出た指紋を今月中に再度照会するように命令し、事件は新たな局面を迎えた。
事件発生後、36年ぶりにFBIのデータベースにアクセスして、現場の指紋を再鑑識した結果、指紋は連続強姦犯のスティーブン・フォーブスだったことが分かった。スティーブンは1986年、アーチに性暴行を受けた女性の家から3km離れたところで、他の女性を強姦しようとして逮捕され、1996年に刑務所で死亡した。スティーブンは死亡前のアーチが収監された後に発生し、他の4件の強姦事件のみ自白している。
現場の指紋もアーチものでないことが明らかになり、21日のアーチは、36年ぶりに刑務所から釈放された。彼は国や検察を相手に訴訟を進めるかはまだわかっていない。アーチの釈放を助けた弁護士ヴァネッサ・フォーキンは「司法当局がもう少し早くアーチの冤罪に耳を傾けていたら、彼は若い頃を不当に刑務所で過ごすことはなかっただろう」と述べた。続いて「アーチの痛みと損失は定量化する方法がない」とし「悔しさを訴える囚人が無罪を証明することができるよう、すべてのDNAと指紋照会にアクセスできるように義務付けなければならない」と述べた。
結局検察が主張していたDNAの一致は嘘だったのか謎のままであるが、現場からは別の強姦犯の指紋が検出されたことになる。
アーチは無事に釈放されたが、刑務所にいるあいだに1999年に母親は死亡、父親も2003年にこの世を去ってしまい、最後を見届けることができなかった。
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嘘の供述した女性にも36年の懲役刑を。
誤字脱字の報告欄がめんどいのでここに書く
彼の濡れ衣をはらすために団体は1999年に政府に諮問の再確認を要求したが、受け入れられなかった。
指紋の話してるのに諮問してどうするねん