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Amazonサイバーマンデーで激安中華ビデオカメラを買ったら激ヤバだった サクラチェッカーも警告





先日まで開催されていた2019年最後のアマゾンのセール、Amazonサイバーマンデーセール。そのセールで何か買おうか迷っていたところ、気になる商品が目に付いた。

それは5000円台の激安ビデオカメラである。読み方も分からない「Rosdeca」というブランドで、フルHD、16倍ズーム、評価は星4を謳っているこの製品。

私もバカじゃ無いのでこんなの鵜呑みにするわけなく、まずはサクラチェッカーで実際の評価を確認。すると案の定サクラ度90%と警告され実際の評価は1.8だという。この時点で激ヤバ臭ぷんぷんだが、ここはネタのためにワゴンに入れて購入に踏み切った。

そもそも編集部にはまともなソニーやパナソニックのビデオカメラ、更にはGoProMaxがあるのにこれを買う意味が分からない。

ちなみにサイバーマンデーセール対象商品で、5609円。しかし実際の価格は不明だった(セール終了後に確認すると6599円となっていた)。

■商品が届く

届いた商品は質素な箱で、「FULL HD」と書かれている。中にはマニュアル。このマニュアルが意外とまともで英語と日本語でギッシリ書かれている。ヘンテコ日本語があるか探したのだが、特に見当たらなかった(よくに読んでないだけ)。

本体は専用ポーチの中に入っており付属物はUSB&AVケーブル、HDMIケーブル、リチウムイオン電池が2個、充電器カメラバッグこのような物が付属しているが、充電機といってもバッテリーを差し込んで充電するようなものではなくUSB変換ACアダプターのことを指している。つまり充電するには本体のUSB(miniUSB)に刺して充電しなくてはならない。付属のUSB&AVケーブルにminiUSBがあるので、それをUSBに差し込むなりモバイルバッテリーに差し込めば赤いランプが付いて充電となる。

■実際のカメラ性能

実際にカメラを起動すると日本語でメニューが表示された(他の言語にも変更可能)。「カードがありません」と表示され、どうやら内蔵メモリは無いようだ。SDカードを入れて録画を試してみる。

こ、これは!!! ゴミ画質……更にズームが遅い。デジタルズームなのは商品説明通りで嘘偽りない。本体のボタンは他社に似せてあり迷うことなく使用できるだろう。ただタッチ操作は不可能。

気になったのがズームスイッチの音。ズームイン、ズームアウトするごとに「ピコ」「ピコ」っと音がうるさい。そこは音鳴らなくてもいいだろうに。音は消せることできるがそれなら最初から無しでいいだろうと思う。また液晶の遅延も激しく、レンズもピンホールカメラ疑惑が浮上。ピンホールカメラをビデオカメラの中に埋め込んだだけの画質である。

ズームスイッチの後ろにはフォトボタン、その更に後ろにはモードボタンがあり、スチール、ボイスレコーダーと切り替えが可能。スチールの性能はあいかわらずのゴミだ。

■良いところもある 軽い!

こんなゴミビデオカメラにも1つ良いところがある。それは242グラムと非常に軽いところだ。他社のビデオカメラが500グラム以上するので半分以下の軽さとなる。

私はネタのためにわざと買ったので被害はゼロだが、アマゾンのレビューには「まったく使えなかった!子供のミュージカルの発表を撮影したくて購入。一生に一度の撮影を返して欲しい」、「電源を入れて暫くは毎回zoomなどの機能が反応しない」、「アマゾンチョイスだったので、期待して購入しましたが、画質はスマホより悪いようです」、「低価格ではあるが、それなりの性能はあるかと期待したが、価格相応だった」、「どうしてこんなに高評価が多いのか疑問すぎる」という低評価クレームも付いている。

子供のミュージカルに5000円のビデオカメラは可愛そうでしょ……。

今回の中華ビデオカメラについては動画でも解説しているのでそちらもご覧になってほしい。

追記:2019年12月11日 22時00分

人気ガジェットユーチューバー、吉田製作所がつい最近紹介していた中華一眼レフAbeloyのコピー品疑惑が浮上。マニュアルやUSB ACアダプタが同じだった。もしかしてレンズや部品も同じなのかもしれない。