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ラジオを聴き続けると記憶系脳番地が最大2.4倍に? 聴覚系・理解系脳番地は最大2番成長すると研究結果





株式会社脳の学校は、株式会社radikoと共同でMRI脳画像診断を用いて、ラジオを継続的に聴くことにより脳に与える影響を世界で初めて検証し2020年6月10日の13時にオンライン発表会を行った。

ラジオを聴き続けることにより、記憶系脳番地において最大2.4倍、聴覚系・理解系脳番地においては最大2倍成長したことが明らかになった。

「ラジオを聴くこと」の効果に様々な説としては「パーソナリティの声が安心感・信頼感を与える」「ラジオは想像力を掻き立てる」などだ。
ラジオを聴き続けると脳が成長するとのことだ。

脳科学者加藤俊徳氏の登壇(?)出番となった。ラジオ視聴が脳に与える影響を検証する世界初の実験を行っている。2000年代になると社会脳科学の発展(主にゲームが脳にもたらす影響や購買行動と脳の関係など)が研究されてきた。

脳はいくつになっても成長し、過去15年にわたりそれが検証されてきた。MRIで「脳番地」ごとの成長を可視化してきた。乳児の脳は真っ白な状態だが、幼児になるとシワとも枝とも見れるような物が確認できる。成人になると更にそのシワが複雑になっている。

・脳番地とは?

そもそも脳番地とは、場所毎に役割分担されている。聴覚系、記憶系、思考系、視覚系、理解系、伝達系、感情系、運動系の8つの番地からなる。

・実験内容は

被験者は、1か月毎日2時間ラジオを視聴。ラジオ視聴前後で比較するというもの。
聴取する番組は自由に選んで良い。見る場所も自由。番組内容を日記に記載。
被験者は8人(男女4人ずつ)で、ラジオ聴取経験あり4人、なし4人となっている。
出身大学は東大4名(男女各2人)、東大以外の関東の大学4人からなる。すると聴覚系の脳番地発達が東大生全員が他大学に比べて1.5倍の効果があったという。

緊急事態宣言で自宅待機していた皆さんはラジオを聴く機会も増えたのではないだろうか。自分の好きなラジオを数時間聴くだけで上記のような効果が得られることが今回の発表で分かった。
暇を見つけてラジオを聞いてみてはどうだろうか。