新型コロナウィルスは血液型がO型であるかまたO型の中でも少ないと言われているRh-である人は新型コロナウィルスに感染する可能性が少ないと言う研究結果が出た。
カナダ、トロント素材臨床評価化学研究所(ICES)所属の研究者は2007年から2019年までの13年間、オンタリオ州の血液型検査を受けた人のうち、新型コロナウィルスの検査を受けた22万5556人の匿名の医療記録を分析。
これにより血液型により免疫力に差があると分かった。
人の血液型はA、B、AB、Oに分けられ更に詳細にRh+とRh-に分類される。みんなが知っているABO式の血液型はほとんどの人がRh+だが、ごく少数だけRh-の人が確認されている。
カナダの統計で表すと、A型は36.3%、B型は14.9%、AB型は4.5 %であり、O型はむしろ44.3%で最も多いことが分かった。アジアではA型が多いが、カナダではO型が多いようだ。
研究者はまた、参加者から示された合併症など、すべての要因を考慮して血液型による相対的なリスクを評価した。
その結果、O型はA型よりも新型コロナウィルスに感染する確率が5%低いが、すべての血液型と比較した場合、12%も低いことが明らかになった。これは統計的にO型が残りの血液型より新型コロナウィルスに感染する可能性が最も少ないことを示唆している。
更にこれだけでなく、Rh分類でRh-の人はRh+の人に比べて新型コロナウィルスに感染する可能性は平均で21%低いことがわかった。
また死亡リスクについても、0型のRh-が最も低く、次いでAB型、B、A型と高くなっている。つまりA型のRh+の人は死亡リスクが最も高い、もしくは合併症にかかる危険性があるという。