アメリカの保健当局とバイデン米大統領当選者の相次ぐ警告と要求にもかかわらず、600万人に近いアメリカ人が感謝祭を過ごすために、航空機で旅行に出たことが分かった。
26日(以下現地時間)、米国運輸安全局(TSA)は感謝祭の移動が始まった20日から6日間、計595万人が旅客機で旅行したと発表した。TSAによると、特に25日の1日だけでも100万人を超える人々が飛行機に乗り込み、今年3月の「新型コロナウィルス事態」が本格的に起きて以来、最高値を記録した。
感謝祭を家族や友人と過ごすための旅行方法はもちろん、旅客機だけではない。列車や自家用車で利用する人はこれより多い。現地メディアでは、5000万人以上が感謝祭の連休期間中、米全域を旅行するものと予想した。
約600万人を運ぶ旅客機の動きは航空追跡サイト「フライトレーダー24」にそのまま掲載された。今月23日の1日の旅客機移動の様子を見ると、米全域が目的地に向かって移動する飛行機の姿でいっぱいであることが確認できる。
これに対し、ジョシュ·ルービン麻酔科医師はツイッターにこの映像を共有し、「医療従事者は現在このようなことが起きているという事実に非常に失望し、憤りを感じている」と批判した。ジョンズ·ホプキンス医科大学のタチアナ・プロウェル博士も「この映像は本当にひどいものだ。米国人の自己中心的な行動がわれわれ数十万人を殺している」と嘆いた。
実際、アメリカの新型コロナウィルス感染状況は歴代最悪の記録を塗り替えている。ジョンズ·ホプキンス大学によると、25日の1日間で18万1490人がコロナ19に感染した。この日、死者も2297人が発生し、今年5月以降の1日の死者数としては最も多かった。現在、アメリカの累積感染確定者は約1283万人、死亡者は約26万2800人にのぼる。
問題は、感謝祭の移動自制を求める専門家の勧告が事実上無視され、今後新型コロナウィルスの拡散傾向がさらに強まる可能性があるという事実だ。専門家らも「これから1~2週間後にはコロナ患者が急増するだろう。感謝祭の移動に伴う巨大な後遺症が間もなく吹き荒れるだろう」と懸念を示した。
このように感謝祭の移動による感染者は10日~14日後に大爆発するものと見られている。