ロシアの身元が明かされていない59歳の男性が、6歳の頃に鼻にコインを入れたが取り出せず、しかもそのことを母親にも相談出来なかった。
母親に相談すると激怒されると思った男性はコインを鼻の中に入れたまま放置した。
それから50年あまりが過ぎ、男性は突如呼吸困難となり病院に行きスキャンをしたところ、鼻腔部分にとんでもない物が発見された。
それは6歳の時に入れたコインだった。コインの周囲ににはゼオライト(沸石/鼻石)がびっしりとこびりつき男性の呼吸を妨害していた。
医療スタッフは、53年ぶりに内視鏡を用いて手術をおこない男性の鼻からコインを取り出した。
53年前、当時1ペニー(約2円)程度の価値があったが、コインは1991年にソ連崩壊後、ロシアでの使用が中断された。
ソ連の象徴である鎌と槌はコインの表面から消えていたという。
手術を執刀した耳鼻咽喉科専門医エレナ·ネプリャチナは「彼は手術3日後に退院し、完全な呼吸を取り戻した」と明らかにした。