アマゾンの熱帯雨林の中に、全長12.87キロにもなると言われている壁画が発見された。
この壁画は1万2500年前の物と言われており、発見場所は「古代人のシスティーナ礼拝堂」とも呼ばれる。
これまで南米大陸で見ることができなかった象の先史時代の祖先泥のマストドンなど氷河期に絶滅した動物を示す。ラクダ科の絶滅動物や巨大ナマケモノそして氷河期末だけでなく、他の先史時代の壁画で見ることができた人の手のひらの跡も残っている。
壁画は現在、どの部族が刻んだかは定かではないが、アマゾンには過去数千年間存在したと推定される2つの主要原住民部族であるヤノマミとカヤポがある。ブラジルとベネズエラの国境地域に居住するヤノマミに関する最初の報告は、1759年スペインのある探検家が発見した他の部族の族長から聞いた話から出た。 一方、人口8600人と推定されるカヤポ族の起源については、あまり知られていない。
これまで公開されなかったこの壁画は、12月5日にイギリスのチャンネル4を放送するドキュメンタリー「ジャングルミステリー:アマゾンの失われた王国」で詳しく紹介する予定だ。この番組の進行者で考古学者兼探検家のエラ・アル・シャマヒは「一部の人はアマゾンが常に熱帯雨林ではなく、実際何千年前にはサバンナ砂漠のようだったという事実を知らない。この地がそんなに昔どのような形をしているかに関するこの古代壁画を見るのは非常に興味深い」と話した。