今年ももう12月でクリスマスのシーズン。世界各国でクリスマスツリーを準備しているご家庭もあるだろう。
しかしオーストラリアのとある家庭で、クリスマスツリーにコアラがくっついていたというトラブルがあったという。写真を見るとまるで人形がくっついているかのようだが、実はこれは本物コアラ。
南オーストラリア州アデレードのとある家庭にて起きた珍事で、クリスマスツリーにコアラ1匹が隠れていたのだという。最初からコアラがツリーにくっついていたわけでなく、なんかのタイミングでこの家に侵入してきたコアラがツリーを発見しよじ登ったと推測される。
夕方に発見した家族は、どうしたらいいのかわからずオーストラリアにあるコアラ救助団体「1300コアラ」に連絡した。
連絡を受けたコアラ救助団体は「最初はいたずら電話ではないか」という疑いもあったが、結局一般家庭に出動した。救助隊が出動した時もコアラはクリスマスツリーの飾りの中から顔を出して遊んでいた。救助隊はコアラを回収し再び野生に放した。
コアラ救助隊は「コアラはとても好奇心が旺盛な動物。これまで鶏小屋、トイレ、ベビーカー、おもちゃ車の中のような所でコアラを救助してきたが、クリスマスツリーは初めて」と語った。救助隊は時々コアラが家の中にまで入ってくる場合があるが、恐れずに救助隊に連絡してほしいと強調した。
一方、オーストラリアを代表する動物であるコアラは性病による不妊と、2019年6ヶ月間に燃え上がっていた山火事でその個体数が急激に減り、人間の助けなしでは生存できない「絶滅段階の動物」に指定され、現在その個体数を増やすための努力がなされている状態だ。