インドのラージャスターン州バランの防疫センターでヒンズー教のカップルが参加客3人、司会を担当する聖職者1人と一緒に結婚式を挙げた。
当時、結婚式の現場には、防疫守則を徹底的に守っているかどうかを監視するために保健当局者3人も出席していた。保健当局は彼らの結婚式を最初から最後まで綿密に観察し、当時の場面をカメラに収めて公開した。
このカメラ撮影は結婚式の記念撮影ではなく、ちゃんと防護服を着ているかどうがの確認用だ。
公開された写真では、ヒンズー教式の伝統結婚式を行う新郎と新婦がドレスや伝統衣装ではなく、保護装備(PPE)を着用した姿が確認できる。新郎と新婦だけでなく、招待客として来た親戚3人とヒンズー教の聖職者もゴーグルと全身防護服を着用した状態だった。
綺麗で華やかなはずの結婚式が何故このような形で行われたのか? それは新婦が結婚式の前日に新型コロナウィルス陽性判定を受けたためだ。すでに花嫁と家族は結婚式場に向かった状況で、防疫当局はこれを防ぐため、急いで結婚式場に向かった。
しかし、新郎新婦と家族は「結婚式を無事に終えなければならない」とし、意志を曲げなかった。結局、防疫のために駆けつけた公務員らは、彼らが新型コロナウィルスのセンター内で結婚式を挙げることを承認し、ドレスや伝統衣装の代わりに防護服の装備を完璧に着用することを告知した。
結局、新郎と新婦はお互いの顔さえまともに確認できないほどの厚い防護服を着たまま、「永遠の愛」を約束しなければならず、彼らの結婚式を祝いに来た招待客も防護服姿で長い時間を耐えなければならなかった。通常数時間、インドでは数日にもわたって行われる華やかな結婚式は、必須最低限の手続きのみを行う簡素な形で行われた。
新型コロナウィルスの確定判定を受けた花嫁は、結婚式を終えた後すぐに隔離された。つまり結婚式当日には初夜は行えなかったとさ。