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新種のクジラが発見される 口先が尖ってるのが特徴





メキシコの西海岸で今まで知られていなかった新種のクジラが発見された。

海洋生物の保護団体であるシーシェパード環境保護団体や専門家は、その地域で録音された未確認の音響信号を検出した後、謎の音波を出す動物を見つけるために捜索した。

その結果、先月17日、メキシコ、サンベニト島から160km離れた地域に生息するクジラ3頭を発見し、水中撮影や音波分析などを通じて、これら今まで知られていなかった新種のクジラという事実を確認した。

当初、専門家らは地球上に生息したり、かつて生息していたものと推定していたが、実体を見つけることのできなかったペリンオウギハクジラ(Perrin’s beaked whale)と呼ばれるシラミクジラを探し出したが、その後実際に向き合ったクジラの外形や独特の音波方向信号などを見て、同種ではないことに気づいた。

くちばしように口元が尖った特徴を持つ新種のクジラは、馬と似た体を持ち、重さは1トン程度と推定される。またこのクジラの歴史が人類の歴史に匹敵するという専門家たちの推測が出て、さらに学界の注目を集めた。

同研究を率いたスクリプス海洋研究所のジェイ・バロウ博士は「われわれが発見したのは新種のクジラだと知ったとき、鳥肌が立った。地球上で科学的に知られていない哺乳動物を見つけるのは非常に難しい。現在、遺伝子サンプルを分析しているが、新種の鯨という事実はほぼ確実だ」と説明した。

続いて「すべてのクジラは、各種固有の音波反響信号を放出するので、これを分類して分析し、該当地域に生息するクジラのタイプを識別することができる。一般的に、アカボウクジラ科のクジラも特徴的な音波反響信号を送るが、2018年当時録音された信号は既存のアカボウクジラ科のものと多少異なっていた。これに気づいたのが新種のクジラ発見の始まりだった」と語った。

一方、現在、アカボウクジラ科に属するクジラは23種であり、新種クジラの個体数と生息範囲はまだ確認されていない。