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現代に生きる恐竜コモドドラゴンが人を攻撃してしまう 原因はコモドドラゴンの住処を荒らし環境破壊したため





映画『ジュラシック・パーク』を真似たテーマパーク公園建設に動員された建設労働者が大型トカゲのコモドドラゴンに噛まれて重傷を負う事故が発生した。

インドネシア・リンチャ島のテーマパーク建設現場に動員されたエリアス・アガス(46)は、作業中に「コモドドラゴン」と呼ばれる大型トカゲに噛まれ、皮膚数ヵ所が裂けるなど重傷を負った。

世界最大のトカゲであるコモドドラゴンは、「コモドオオトカゲ」とも呼ばれている。最も原始的な形のトカゲで、性格が暴悪で体長は約3メートル、体重は100キロから最大160キロに達する。

リンチャ島は、世界自然保全連盟(IUCN)が指定した絶滅脆弱種であるコモドドラゴンの主要生息地だ。ここには約3000匹のコモドドラゴンが住んでいるが、今回の事故が絶滅危機の動物が棲息するほぼ唯一の棲息地を破壊してテーマパークを建てようとした人間の欲と無関係ではないという指摘が出た。

今月初めには、工事に動員された泥だらけのトラック1台をにらみつけているコモドドラゴンの姿を撮った写真が公開されたが、地元の環境保護団体は、「この写真は巨大な車両の騒音と自然破壊によってストレスを受けていることを示すものだ」とし、工事中止を要求した。

現地のある環境保護活動家は「写真の中のトラックは約100年前にコモドドラゴンが多くの人の関心を受け始めて以来、コモド保護区に入った最初のトラックだろう。絶滅危機動物の棲息地にジュラシックパークを建設するという考え自体が非常に恥ずかしい」と指摘した。

続いて「人々は野生に生息するコモドドラゴンを見るためにここに来る。 建設会社側は、訪問客らが室内を歩き回りながら、コモドドラゴンを見ることができるようにする。動物園と変わりない。地球上でおよそ400万年も生息してきたこのトカゲは気候変化によって2050年になれば絶滅する危機に瀕している」と付け加えた。

コモドドラゴンと言えば過去に『イッテQ!』でイモトが珍獣ハンター企画で、追いかけられて話題になったこともある。