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コロナ感染者の肺のレントゲン画像 喫煙者よりもヤバイと話題に





アメリカ、テキサス州の外科医が新型コロナウィルス患者の肺のレントゲン(X線)写真を公開した。そのレントゲンは喫煙者の物と比較されており、どんな喫煙者の肺よりも酷いという。

米テキサス工科大(TTU)保健科学センター外科助教授であるブリトニー・バンクヘッドケンドル博士は、昨年3月以降、新型コロナウィルスが大流行が起きてから、これまでに患者数千人を治療してきた。

博士は4日自身のツイッターに「誰にこの言葉を伝えるべきか分からないが、新型コロナウィルスから回復した患者の肺は、私たちが今まで見てきたどの喫煙者の肺よりも恐ろしく悪い状態だ」と述べた。

博士によると、新型コロナウィルスは、多くの場合、肺炎などの合併症につながる。肺炎は、肺に炎症が生じて発生する。肺胞(空気袋)が液体でいっぱいになると、十分な酸素を得ることができず、これは、咳や呼吸困難などの症状につながる。新型コロナウィルスから回復しても肺の状態はそのままだという。

博士は「新型コロナウィルスの症状を見せたすべての患者の肺は、X線写真で深刻な状態だ。無症候性の患者のうち、70~80%は肺に深刻な結果が見られた」と述べた。

健康な人のX線写真は肺に黒い空間が多いが、これはこの人が多い量の酸素を受け入れられるという点を意味する。反面、喫煙者のX線写真では肺の内壁や肺胞の炎症と損傷を示す白い実線とぼやけが観察される。
そして気になる新型コロナウィルス患者のX線写真の中の肺は、ほとんど完全に白色に変わっている。「肺陰影(lungopacities)」として知られているこのような症状は、健康な人の肺とは対照を成すが、これは肺の中に液体とバクテリア、そして免疫体系細胞のようなもので満たされていることを示す。これはまた、この患者が健康な時ほど肺で十分な酸素を受け入れることができないことを意味する。

博士は「(新型コロナウィルス患者の肺X線写真には)白色の密集した瘢痕(一種の傷跡)が肺全体にたくさん見られるだろう。もしあなたが呼吸問題を感じなくても、肺X線写真にはこうした異常がみられる」と指摘した。

一部の患者は永久的な肺損傷や瘢痕を持つようになるが、このような症状がすべての患者に現われるかはまだ確かでない。

これについて専門家らは、「万が一、新型コロナウィルスから回復した後も、依然として息切れがするなら、直ちに病院に行くことが重要だ」と忠告した。