タイでは毎年4月になると徴兵がはじまり、21歳以上の男性が徴兵抽選を受けなくてはならない。
抽選で赤いボールを引いた人は1年間の徴兵、黒いボールを引いた人は免除となる。つまり全員が徴兵に行かなくていいわけだ。
タイでは100万人を超えるトランスジェンダーがおり、その中で生殖器まで完全に手術が終えて性転換した人以外は抽選を受けなければいけない。
つまり見た目が完全に女性でも生殖器の手術がまだなら男性として扱われ、徴兵に行かなくてはいけないのだ。
生殖器の手術を受けた人は自分の見た目と性同一性が合致しない証明を提示しなければいけない。
写真に映っているトランスジェンダーは過去に男性だったが、今は女性として生きている人達。それを証明するために徴兵検査場に証明書を持ってやってきたのだ。
このような写真が公開されるとタイのネットユーザーは「女の私より綺麗」、「男だったという事実が信じられない」、「余裕で抱ける」という意見を投稿している。
・タイにトランスジェンダーが多い理由?
一方、タイにトランスジェンダーが特に多い理由として、約200年前にタイとミャンマーで起こった大規模な戦争が挙げられる。
当時、ミャンマーの軍人たちは、タイの男たちを皆殺しにする戦略を取ったが、親たちは自分の子どもを守るために女装させ、話し方や行動を女の子のように教えたという。この文化が歴史的に受け継がれ影響を与えたという説がある。