宅配ボックスの中にランダムに商品を入れて販売する中国のブラインド·ボックス(盲盒)が社会問題となっている。その中に入った商品の衝撃的な正体が明らかになり、ネットユーザーが激怒している。
最近、中国人の間で人気の「ブラインドボックス」の抽選内容が大々的に報道された。
ブラインドボックスとは「決められた価格とカテゴリーの中で何が入っているのか分からないように販売する商品」のことを言う。
説明だけを見ると、日本での福袋のようだが、中国のブラインドボックスの中に入っていたた商品が問題になっている。
約200円から500円の間で安く販売される中国ブラインドボックスの中には動物が入れられている。安い物になると血統書付きの仔犬や仔猫が9.9元(約170円)で販売されている。仔犬が欲しくて購入したは良いが、届いたら窒息や飢え、寒さなどで死んでいたという事件が相次いでいる。
亀から仔猫、子犬など各種の動物が狭いボックスの中に閉じ込められたままで、通常の商品配達と同じ状態で消費者に届けられる。
コロナ禍で家にいる時間が長くなり、ペットに対する需要が急増するにつれ、ブラインドボックスに対する人気もますます高まっている。
しかし、さまざまな副作用まで生んでいる。ブラインドボックス購入後、中には動物が気に入らなければ、そのまま遺棄するケースまで続出している。
もし気に入った動物が出てきて飼うとしても、費用負担のために途中で遺棄する事例もしばしば発生する。
それだけでなく、昨年9月と今年1月には箱に長時間閉じ込められていた数千匹の動物が集団死する事件も発生した。
集団死亡事件以後もブラインドボックスの人気は相変わらずの状況。一部の動画クリエーターは、ブラインドボックスのアンボックス(開封)コンテンツとして使うほどだという。
しかし中国のネットではこのブラインドボックスに反対する声も多く、ウェイボではブラインドボックスの不買運動の呼び掛けが広がっている。
ブラインドボックスがますます人気を博している「非倫理的状況」に全世界の人々の共感が続いている。