北朝鮮が政権樹立記念日(9・9節)73周年を迎え、閲兵式を行った。今回の閲兵式には、異例の正規軍ではなく予備軍だけが動員されたし、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長も、演説をしないという異例の行事だった。北朝鮮が閲兵式と、対外メッセージや戦略兵器を公開していない内部結束だけに集中したという分析が出ている。
共和国創建73周年慶祝民間及び安全武力閲兵式が平壌金日成(キム・イルソン)広場で盛大に行われた。現地メディアは「9月9日0時に歓迎曲が流れる中、金正恩が閲兵広場主席団に現れた」と報道。
閲兵式は韓国の予備軍と警察に該当する労農赤衛軍と社会安全軍を中心に行われた。歩兵やトラクター部隊、122ミリ多連装ロケットと対戦車ミサイルなど通常兵器が公開されたが、関心を集めた大陸間弾道ミサイル(ICBM)や潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)など新しい戦略兵器も公開されなかった。
その中で最も注目を浴びたのが金正恩の見た目だ。痩せ細り、スッキリした顔になった金正恩。また一切演説も行われず拍手と手を振るだけにとどまった。
それだけでなくいつもは軍服で現れる金正恩が今回のパレードではグレイのスーツ姿となっていた。
また建国記念日はこれまで5年、10年という節目で行ってきたが73年というこのタイミングで行われたのは謎である。
一部では「別人では?」と影武者疑惑が浮上したが、どうやら病気を患い、医者に痩せるように言われたようだ。金正恩はインスリンを大量に輸入しており糖尿病を患っていることも分かっている。