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ゆとり教育で行われた運動会の「手つなぎゴール」は存在しなかった?





ゆとり教育で10年ほど前に話題となった、運動会の際の「手つなぎゴール」なるものを知っているだろうか? 通常の運動会では順位を競うように走るのだが、それでは不公平が出るとのことで、みんなで手を繋いで一緒にゴールするというもの。

この「手つなぎゴール」が実際に存在するのかという疑問がラジオ番組『たまむすび(TBS)』に寄せられた。2時からの質問コーナー「竹山、ガム買ってきて」にその質問が寄せられ、ゆとり世代の人は「そのようなことは体験していない」としており真相を追究することになった。

「手つなぎゴール」は都内の某学校がたまたま行われていたのを、まるでゆとり教育全体が行っているかのように報道し拡散。「ゆとり教育の徒競走は全員が1位」と批判されるまでになった。
この「手つなぎゴール」が広まったのは日経新聞や朝日新聞などで、2003年頃に話題になっている。

『たまむすび』の番組内では「ゴーマニズム宣言の影響が大きい」「実際にゴール直前で一斉にゴールさせられた、しかし私はゆとり世代ではない」という意見も寄せられた。

月曜日担当のカンニング竹山は「当時はインターネットより紙媒体で伝聞で伝わり繋がっていった。『これはデマだよ嘘だよ』って正すスピードより広がるスピードの方が早かったんだと思う。今だとデマはすぐに正せて、『真実なんだよ、証拠出せよ』って今だったら広がらなかったかもしれない」と力説。

つまり「手つなぎゴール」はあったかもしれないが、ゆとり教育とは関係無いことが判明。たまたまとある学校が1回やったことが、ゆとり教育かのように報道されてしまったのだ。

たまむすび

※画像はたまむすびのウェブサイトより引用。