しかしその檻にはカメラの覗き口があり、その隙間からホオジロザメが突っ込んできたのだ。サメは人の臭いに敏感で一目散に食べようと必死に檻の中に入ってこようとしている。檻を突っ切って体がほとんど入ってしまったが、ヒレが邪魔したのかサメはそのまま引き返してカメラマンは難を逃れた。

幸いにもカメラマンは無傷である。

何より凄いのがサメに襲われながらもカメラを向け続けるカメラマン。下手したら死んでいただろうに最後までカメラを手放さず仕事を真っ当するその姿は素晴らしい。