【簡単に説明すると】
・ドイツの元看護師が薬物で大量連続殺人
・97人殺害で追加起訴
・有罪となれば記録保持
患者2人を故意に死亡させた疑いで終身刑を宣告されたドイツの元看護師の事件。編集部でも過去に扱ったことがるが、再度おさらいすると、概要は次の通りだ。
入院患者に致死量の薬物を投与して殺害した疑いで終身刑の宣告を受けたドイツの男性看護師ニールス・フーゲル容疑者が更なる調査で106人も殺していたことがわかっているが、実際に証拠が得られたのは昨年半ば時点で80人、昨年11月時点で90人になり106人全てを起訴するのは難しいと言われていた。
元看護師の男は2015年に無期懲役を宣告されており、それから被害者が新たに発覚。疑惑だけで106人に膨れあがった。
ニールス・フーゲル容疑者に対して23日にドイツのオルデンブルク検察が97件の殺人容疑で追加起訴したと発表。有罪が確定すればドイツ史上最悪の連続殺人犯として記録される。
彼の犯行は2000年頃から始まっており、当時オルデンブルクの病院で勤務していた容疑者は心肺停止させる毒を注入させ患者35名を殺害。2003年~2005年にはデルメンホルストの病院に移動し、同じ手口で62人に毒を投与したことが明らかになっている。
彼の殺人が発覚したのは2005年にその行為を目撃していた人が警察に通報したのが切っ掛け。警察と検察は更なる捜査を行い、計100人を超える被害者がいるのではと思われたが現時点で起訴できるのは97人。
これは死亡したあとに火葬してしまった場合、正確な原因を究明できないためである。