【簡単に説明すると】
・37年のキャリア署長の息子が犯罪
・隠蔽せずに息子逮捕に協力
・ネットユーザーからは賛美の声
37年のキャリアがある警察署長の息子が犯罪を犯したら? 普通なら圧力や示談で無かったことにされそうなものであるが、今回はそんなこととは無縁であった。
アメリカ北カリフォルニア、ユニオンシティ警察庁署長の息子であるタイロン・マカリスター(18)が犯罪を犯し自らの父親に逮捕された。
8月6日、カリフォルニア州にて71歳の男性が若者2人から暴行を受けるという事件が起きた。加害者の若者2人は高齢者を暴行したあとに逃走。2日後の8日に警察に少年らは逮捕されることとなったのだが、容疑者の1人はユニオンシティ警察庁署長ダリル・マカリスターの息子のタイロンだと判明。共犯の16歳の少年の名前は公表されていない。
ダリル署長は「署長の権限を利用して息子を庇うことはしない」としており、積極的に捜査に協力。ダリル署長は実の息子の逃走経路を直接追跡し、現場の調査状況の情報を警察に提供。結局問題児であるタイロンは事件から2日後の8日に強盗未遂と暴行容疑で逮捕された。
息子を自分の手で逮捕したダリル署長は、警察公式SNSを介して「息子が騒動を起こして申し訳ありません、罪を厳罰という立場を明らかにしました。息子は数ヶ月前から家出して家族とは離れて生活していました」と心境を語った。続いて「子どもを守りたいというのが普通の親だが、法に委ねると誓った以上任務を遂行しなければいけない。息子に罪を償ってほしい」と37年キャリア警察としての使命感を表した。
アメリカのネットユーザーは「素晴らしい父親だな。こんな親の元でも糞ガキが育つんだ」、「家族の恥部を公然に晒したダリル署長に拍手送るわ」と反応を見せた。