日本政府が新型コロナウイルス感染症の拡散を防ぐために緊急事態宣言を発令してから2週間が過ぎたが、混乱はますます強まっている。
死亡者数が増え、一線の現場では、医療崩壊の心配が大きくなっており、安倍首相が対策として出した布マスク2枚を国民に配布することを決定し、それが国民のところに届きだした。
しかし、そのマスクに虫や髪の毛が混入していたという報告が相次ぎ配布が暫定的に中断された。
日本政府は、14日から布マスクを全国に50万枚出荷した。しかし「虫や髪の毛が混入している」「汚れている」などの報告が相次いで報告された。
加藤勝信厚生労働相は21日に記者会見を開き、「この日の午前まで143の自治体で不良品が7870枚出てきた。一度布マスク配布を停止する」と発表した。布マスクは海外で生産しているものもあり、厚生省は問題のある製品を回収して分析することにした。
各家庭に2枚ずつ配布する布マスクと療養施設面マスクで不良品の報告がほとんどない。しかし、「サイズが小さすぎる」という不満の声も挙がっている。マスクの大きさは、横14㎝、縦9.5㎝で、一般的な布マスクの横18㎝、縦10㎝よりも小さい。閣僚たちも安倍総理以外面マスクをほとんど身に着けていない。
今回虫や髪の毛が混入し問題となったマスクは妊婦用のもので、一般用には混入の報告はでていない。