イギリスの製薬会社アストラゼネカがオックスフォード大学と共同で開発中の新型コロナウィルスワクチンの臨床試験での副作用が現れ、臨床試験を中断した。
アストラゼネカは、イギリス人の臨床試験のボランティア参加者の一人からの深刻な副作用が現れ、臨床試験を中止したと明らかにした。
臨床試験の参加者が回復すると予想されると言いながらも、副作用と疑われる疾患の性質と発生時期はまだ知られていない状況だと伝えた。
アストラゼネカ側は「安全性を確認するため、投与の中断を判断した」と明らかにして「臨床試験中に説明することはできない疾患が起こるたびに、一般的にとる措置」と説明。
ある情報筋は、今回の副作用は、アストラゼネカだけでなく、他の製薬会社のワクチン臨床試験にも影響を与える副作用と語った。
現在臨床試験が進行中の新型コロナウィルスワクチンは全部で9つのだが、このうち、試験が中断された事例は、アストラゼネカが初めてとなる。
このアストラゼネカ製のワクチンは日本政府も1億2000万回分の供給を受けることで合意している。
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